14話 ページ15
副生徒会長はちょっと考えた後、ユリアちゃんからバトンを奪い取って猛ダッシュしました。
「はや……」
っていうか皆気づいてないけど今副生徒会長足挫いたよ?思いっきり挫いたよ?大丈夫ですかね??
副生徒会長自身も必死すぎてどうでもいいのか、更にスピードを上げ、遂にはシグマ高の生徒を抜いた。
『400m団体リレー、オメガ高校の勝利。総合得点オメガ高33点、シグマ高33点、よって引き分けです』
「やったぁー!」
相手が相手なだけあって、引き分けでも皆それぞれ喜んでいる。
「はぁ…………」
走り終えて戻ってきた副生徒会長が壁に寄りかかって座り込んだ。
「あ、お疲れ様です、副生徒会長」
「あっ、あぁ、お疲れ…………まったく、あのバカのせいで余計な体力使った……」
「あはは、でも副生徒会長足速いですね。かっこよかったです」
「そ、そうか?」
小声でありがとう、と付け足す副生徒会長。何か可愛い。
「そういえば副生徒会長、足挫きましたよね?」
笑いながらそう言えば、副生徒会長はあからさまにギクッとした。
「う、うるさい……急だったからな……」
「皆気づいてないみたいでしたし、良かったじゃないですか」
「お前は気づいてるだろ。」
「まぁ、そうですね」
また笑いながら返すと、副生徒会長は少し何かを考えて口を開いた。
「…………保健室まで肩貸してくれないか?」
「え?あー、いいですよ!」
走ったばかりで疲れてる上に足まで挫いてる、しかも周りに男子はいない。必然的に選択肢は私しかない訳だけど……
年上の男の人に肩貸して、(体力的に)私が保健室まで持つか心配かな。
ラッキーカラー
あずきいろ
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るあぱこ(プロフ) - まさか占ツクでエリートジャックの作品を見られるなんて……!エリートジャックの作品はとても少ないので凄く嬉しいです!素敵な文章で読んでいてとても面白いです!これからも更新応援しています! (2020年11月4日 17時) (レス) id: 66f5951d9c (このIDを非表示/違反報告)
藤堂平李(プロフ) - これからも更新楽しみにしています!! (2018年1月19日 7時) (レス) id: db35fcf089 (このIDを非表示/違反報告)
.青い無機質.(プロフ) - 華蜘蛛さん» コメントありがとうございます!そうですね……、少女漫画の二次創作、ましてや夢小説となると作品が限られてしまいますよね;;少ないなら自分で書こう!と思って書き始めた所もあります(笑)これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2017年9月23日 13時) (レス) id: 3d15acb25c (このIDを非表示/違反報告)
.青い無機質.(プロフ) - 透明人間まのさん» コメントありがとうございます!返信遅くなってしまってすみません;;副会長、カッコイイですよね〜!漫画読みながらニヤけてます(笑) (2017年9月23日 13時) (レス) id: 3d15acb25c (このIDを非表示/違反報告)
.青い無機質.(プロフ) - 李藍さん» コメントありがとうございます!返信遅くなってしまってすみません;;ですよね〜!!普段きちっとしてる副会長の違う一面を描きたいな、というのもこの小説を書いている理由の一つです。これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします! (2017年9月23日 13時) (レス) id: 3d15acb25c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年8月14日 10時