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鶴蝶と目が合い口パクで待ってろ、と告げてくる



「良かったじゃんか」


『良くない!私は、私はイザナの意志を受け継ぐって決めたの』




『灰谷蘭に会ったら、会っちゃったら』





『私が私で無くなるみたいなの…鶴蝶、怖いよ』




弱々しい彼女は初めて見た



こんなにも弱くて可愛らしい女なんだ



『イザナは恋なんてしてなかった。だからあんなに強かったんだよ』




『ただでさえイザナより弱いんだから、うつつ抜かしてる場合じゃないの。』




『けど、何をしててもアイツがチラつくの。灰谷蘭が頭から消えてくれねぇんだよ』







溢れてやまない言葉たちは嘘でも猫かぶりでもない


本心なんだ。



肩を竦めて笑う鶴蝶に耐え切れず病室に足を踏み入れた




「本当に、俺たちの姫さんは不器用で馬鹿だな。」



「なんだよその髪の毛。全然似合ってねぇじゃん」





笑って刈り上げの部分を撫でる


顔を上げた女は涙でぐちゃぐちゃだ。




「わかったわかった。今回はおれの負けだ」




「Aが好きだよ」




「大将は死んだんだ。無理に大将にならなくても俺はお前に着いてくぜ?」




椅子に座るAに目線を合わせるためにしゃがみこむ



「素直になれよA。ずっと待ってたんだろ?」


鶴蝶に言われると抱き着く



声を上げて子供みたいに泣く




「はは、やっぱ俺の負けだわ…。」



けどこの腕でコイツを抱き締められる





それだけで俺は十分だ。

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あいうえお(プロフ) - 一気読みしました何かもう作者様の書き方がうますぎて…見るのがすごい楽しかったです!! (2021年8月17日 8時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
煽。(プロフ) - Gonさん» 分りまする…拙者もツンデレ大好きでござる…性癖とは素晴しいのぉ( (2021年8月12日 18時) (レス) id: 3e2f3e976b (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 煽。さん» 実は隠してた感情が…的なの性癖でして…(笑)拙者ツンデレ大好き人間でござる (2021年8月12日 17時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)
煽。(プロフ) - Gonさん» 好きです!(クソデカボイス)流石ですね(誰おま) (2021年8月12日 15時) (レス) id: 3e2f3e976b (このIDを非表示/違反報告)
Gon(プロフ) - 煽。さん» (無理な気がしてきたGON)いかがでしょうか?! (2021年8月12日 12時) (レス) id: 5291ce1c35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:GON | 作成日時:2021年8月9日 6時

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