やめてよして触らないで【東京卍リベンジャーズ】

▽ ページ23

ピカッ


近くの空に走る稲妻。俺でも吃驚してしまう様な音にポチは慌てて俺にしがみついた。


顔が首筋に埋めているせいで見えないが体は震えている。



俺は怖くなくても雷様は怖いのか

ぎゅぅぅぅ、とほっそくてちいせぇ体からよく出来るもんだ。と思わせてしまうほど強く抱き締めてくるポチ。



「俺金属ばっか付けてっから雷落ちんぞ」


普通に考えれば落ちないが意地悪したくなる感覚にかられポツリ呟くとポチは俺を解放する



可愛すぎだろ。

『じゃあ、どっか行ってください。目の前で雷落ちたら困るんで』


前言撤回可愛くねぇな本当に


また近くで光るとキュッと服を掴んでくる。


「怖いなら怖いって言えよ。」


『別に怖くないです。』


怖いくせに。ビクビクさせながら言っても説得力ないっての


俺はベストを脱いでポチに被せた。隣にどかりと座ってやる


「あちぃから持ってろ、落とすんじゃねぇぞ」



『暑いのは私もなんですけど…』

「良いから持ってろ！！」


本当に可愛くねぇな。


チラリと隣を見ると頬を赤らめ今まで見せたことの無い顔。


半分以上俺のベストで見えないけども



ベストの下から手を伸ばしてシャツを握り締めて


『なんで傘もってこないんですか…、』


「傘なんて差す暇もないくらい迷子の犬ころ探してたんだよ。ばァか」



『ふぅん…』


ふぅんて…コイツ。


やはり顔は真っ赤なまま俯いてしまう。


そんなタイミングで雷がなりビクッと体を丸めさせる



「…たく、おらこっち見ろ」

ベストを掴んで顔を無理やりこちらに向けさせる



耳をベスト越しに塞いで唇と唇が近付く



後、数センチ



「お〜い春ちゃ〜ん、俺ら仲直りしてこいとは言ったけど抜け駆けしろとは言ってねぇよな？」



振り向くと稲妻バックに笑顔の灰谷蘭。


「殺すぞ」と親指で首元に横線を引く灰谷竜胆。


更にはこちらも「殺すぞ」と中指立ててる九井一。




「な、なんで居るんだよ｣


「三途が余りにも遅いから首領イライラしてんの、早くポチ連れてこいってね。」



「ほらポチこんなに濡れて…帰るぞ。」


「テメェよく仕事ほっぽり出してどっか行きやがったな。たんまり溜めといてやったからな」


ポチを俺から引き剥がして黒塗り高級車に乗せる他の奴ら





ポチの家出は2時間で終わった


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ちょっとカッコイイ？春千代きゅんでした。

推しじゃ無いけど嫌いになれない。三途春千代

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