やめてよして触らないで【東京卍リベンジャーズ】

▽ ページ21

事件は起こった。


俺がヤクが切れてイライラしてる時に部下のミス。


机の上にあったマグカップを掴んで部下の頭を殴った。

そしてぽい、とマグカップを投げて遠くで割れる音が聞こえる



「ポチィ？どうした固まって」



どう部下を可愛がってやろうか考えてる時に幹部の1人。灰谷蘭の声が聞こえる


ポチ？ポチがいんのか？



部下をノシて振り向くと割れたマグカップの前で座り込むポチ



拾おうとするのを灰谷が辞めさせる


「ポチィ怪我するから触んな。どうしたんだよポチらしくないぞー？」



大きな目には大粒の涙が浮かんでる


『これ、お母さんの形見なんです』



ぽた、ぽた、と割れた破片の上に涙が落ちる


「わ、悪かったってポチ。けど机の上に置きっぱなポチも悪いだろ？」

必死に言い訳をするとポチが立ち上がって睨んでくる



『今からコーヒー飲もうとしてたんです。それに、物を投げるなんて最低です。』




くるりと背を向けて部屋に閉じこもる


ガチャガチャドアノブを捻っても鍵が掛けられてて開かない



「おいポチ！いい加減機嫌直せって！マグカップくらい、買ってやるから」

その言葉と同時にドアが空く


許してくれたのかと思ったらリュックを背負ったポチ



俺の脇下を潜り抜けて部屋を出ていく

「おいポチ…」

『お世話になりました 』


明らかに怒ってる声と顔で告げるとアジトを出て行く



「あ〜あ、俺知らね」

「100お前が悪いからな」


灰谷兄弟が更に追い討ちをかける


「ココ！アイツのスマホGPS付けてたよな」


「付けてるが残念だけどアイツ置いてったぞ」


「ンのクソあまァ！」





「ポチをクソアマ呼ばわりなんて…自分が悪いのに」


「ポチが何処に行ったのか全然分かんねぇな。やべ、俺ら全然ポチの事知らねぇじゃん。」



そうだ、俺はアイツの事何にも知らない。


大切に使ってたマグカップが母さんの形見だったって事も。


あ〜クッソ情けねえ。



好きな女の事全然知らねぇやつが俺のなんて言えねぇよな。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

春千代きゅんは平気で人の大切にしてるの壊しそう


しまいにはそんなとこに置いとくお前が悪いとか言い出しそう

好き。

あ、続きます

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