【梵天】やめてよして触らないで！…やっぱ撫でて【東リべ】

▽ ページ27

『実は……私…占い師です』


「てめぇくそポチ、俺が占い師つってんだろ？！」


今ここは戦場




生死が隣り合わせ



夜はとても危険な村の話……


「占い師が出てきたんだから占い結果で黒が出たんだろ」



『はい、三途様…黒です』



「よし、吊ろう」





舌打ちをして彼は部屋を出ていく



これで後


5人……狩られる前に狩ってやる！







ポチは今、犬じゃなくて人狼なのです





九井様と人狼チームとして行動してあと1人襲撃すれば勝てる




今残ってるのは

九井様とポチと蘭様と明石相談役、そして





無敵の首領様である


ここから先この3人を欺いていくのはかなり厳しい




九井様と組んでるのがバレない様に、だけど少し不安だから目線を送るも



完全無視



一人一人顔を確認してると首領と目が合う






光の宿らない目に射止められると人狼も子犬同然




きっと今私の狼の尻尾や耳は下を向きシュン、としてるに違いない




ここは少しでも彼の気を紛らわすため…私の潔白を表すため…！



『首領…！ポチは首領が白なのを占って有りますから…夜は騎士に守って貰いましょう…じゃないと』




恥ずかしいけども例のポーズを取る


そして



『オオカミさんがガオーって首領を食べちゃうま……首領？まだゲームの途中ですよ』



オオカミの威嚇ポーズ？をしたら首領は私を担いで部屋を出ようとしてる




「おいこらボス。罰ゲームがあんだから大事な占い師連れてくな」



そう、何故私達が負けられない戦いをしてるかと言うと






お酒と今日のツマミの買い出しに行かなきゃいけないからだ…


重い荷物を誰も持ちたくないからである





「…俺の負けでいいから」


「アンタが負けたら俺らも行かないとでしょうが！」




人狼側は人数が少なく重い荷物を運ぶのに余計手間がかかる


だからこそ負けられないのだ



首領も運びたくは無いからと渋々私を下ろす




自分の膝の上に。







彼にゲーム画面を見られないようにしながら操作するのは一苦労だった





ここで九井様を占った事にして首領を襲撃。




勝てる！







「ボスが吊られたか…」

『私、九井様を占いま……』


「実はさー俺が本当の占い師なんだよね」


相変わらず爆弾発言をするのは決まって蘭様だ


「頑張ったな〜ポチ♡お疲れ♡」




見事に2人の人狼は吊られ


「くそポチ…。覚えとけよ」

『ご、ごめんなさいぃ！』


オオカミ2匹は重い荷物を運びましたとさ。

▽ 鹿野様リク→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す