【梵天】やめてよして触らないで！…やっぱ撫でて【東リべ】

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「いい加減にしろよテメェ」



俺が睨むとすぐ怯む元彼は絶対喧嘩なんてしたことがない



灰谷達なら真っ先に戸籍ごと消し去ってただろうけど今はAが近くにいる。



『も、良いですから…帰りましょ』


「けどお前、楽しみにしてただろ？」



『良いんです、もう』







パンケーキを食べずとぼとぼ前を歩くAは時折鼻をすする



「なァやっぱ引き返そうぜ？」


『……好きだったんです。彼の事』





唐突に始まるAの話に俺は相槌を打つ。





『彼は私に興味なかったんでしょうね。さっきも身につけてたブランド物ばかり見て』



力なく笑うAに


「アイツ本当にいい女を捨てたんだな。自信持てA」




「今日のお前は特に可愛いぞ？」




「ケーキでも買って帰るか？」


ようやくAはいつもの可愛い笑顔を振り撒いて頷いた。


帰り道買ったケーキを大切そうに持ちながら

『さっきはすみませんでした。彼氏役…なってくれて。』



「俺がしたかったんだ。それに」





「役じゃなくて本当になりたいと思ったしな？」





歳下の女にこんな事を言う日が来るなんて。ましてや妹みたいだ。って思ってた奴なのに




『ふふ、鶴蝶様は冗談が上手ですね』



冗談では、無いんだけどな…。


ライバルが多いこの女性を自分の物に出来るのだろうか。





「先が思いやられる」




早く食べたくて早足になるAの背中に告げる言葉は


彼女の耳には届いてない


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

鶴蝶くんは自分がこうしたいから…と嫌な役引き受けたりしそうだなっていう妄想です。

ブランド物の貢ぎはココくんとマイキーの役

食べ物の貢ぎは鶴蝶くんの役

とかだといいですね( ◜௰◝ )


妹の様に可愛がってたはずなのにいつの間にか好きになる的な展開大好物のGONです


リクエストありがとうございました。次回はなんと…！




九井一、動きます

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