入学式 ページ1
今日は私がこれから通う青葉城西高校の入学式だ。
まあ、友達ができないかもしれないという心配とかはないし、北一の子は大抵ここに行くし、特別感はあんまない。
友達ができたなら利用すればいいし、私の呼び名の北一の姫君に馬鹿みたいに寄ってくる奴も、
はいて捨てるほどいるだろう。
そんなことを考えていると高校につく。
思ったよりも早く式は淡々と終わってすぐに部活紹介にうつった。
この高校は男子バレー部が強いらしい。
しかし、珍しいことにマネージャーは募集していないらしい。
そんなこと私には関係ないから別にどうでもいいけど。
無難な茶道部や写真部や美術部に入っておこう。そう考えていた。
そのあとはそのまま教室に移動して自己紹介が始まった。
自己紹介って何を言えばいいのかとてんぱっている子が何人もいた。
見ていて馬鹿らしくなる。
浜田だから私の番はもうすぐだ。
一つ手本を見せてやろうじゃない。
先生「次は、広瀬さんお願いします。」
先生がそう言い、私は立ち上がった。
ここからは簡単だ。
笑顔を顔いっぱいにする。それから、明るく穏やかな声で言う。
『広瀬Aです。皆さんと仲良くなれると嬉しいです。これからよろしくお願いします。』
クラスのほとんどの人が目を見開いていた。
しかし、一人だけ無気力な奴なのかボーっとしている。
これにはかなりカチンとなる。
名前は聞いていなかったから後で誰かに誰かに聞こう。
すると、先生が、
「自己紹介は終わったので自由時間にします。」
そう言い、教室から出て行ってしまった。
無責任もほどがある。
「広瀬さん、広瀬さん」
気付かなかったが隣の子が声をかけてきていたみたいだ。
「私、浜野奈々枝 よろしくね!Aちゃん。」
『私からもよろしくお願いね。』
浜野さん、あなたはこの1年、可哀想ですけどたっぷりと利用させていただきます。
利用できるものは利用しよう。
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作者名:葵紫 | 作成日時:2020年12月5日 14時