クッキー貰ってしまった ページ1
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寒い廊下を歩き、教室にたどり着く。
教室の中は暖房のおかげで暖かかった。でもそれ以上に、男子の盛り上がりの方が熱い。
「待って！チョコきたあー！！」
「この手紙 絶対放課後来てくださいってやつだろ！よっしゃ！」
……そうか、今日はバレンタインか。
たかがチョコを貰ったくらいで何をそんなに盛り上がる必要があるのさ。
俺にはわからないね。チョコなんかより俺は塩キャラメルが欲しい。
「はい、これチョコ！」
「見て！これ頑張ったんだよね〜！」
女子も女子で、友達にあげたりとか 好きな男にあげたりとかしてて、すごい盛り上がっている。
『く、国見くん おはよう』
「おはよー」
そう俺に言うのは隣の席のA。
中学は北川第一で一緒だったらしいんだけど、同じクラスになったのは今年が初めて。
目立つ感じじゃないけど、優しくて少し天然で。そんでとんでもなくかわいい。
「Aはチョコ作ってきたの？」
『あの国見くんもバレンタインは気になるの……？』
「あのってなんだよ」
なんとなく、アピールしてみたり。
あーあ、何してんだ俺。くだらないとか言っておきながら期待してる。
好きな子からチョコ貰えるとか思ってはないけどさ、やっぱ欲しい。
俺は、Aからのチョコが欲しい。
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榁井(プロフ) - 紅葉さん» 神作品だなんてとんでもないです…！コメントありがとうございます！ (2020年3月5日 9時) (
レス) id: 449d801ec5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - んんッ尊かった！ただひたすらに尊かった！とても素敵な、神作品、ありがとうございました！ (2020年3月5日 0時) (レス) id: 9cddad8678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：榁井 | 作成日時：2020年2月15日 23時
