クッキー貰ってしまった ページ3
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もう無理、立ち直れない。
こんなこと言ったら駄目なんだろうけど、試合で負けるよりショック。
俺、どんだけAのこと好きなんだよ。
今はお昼休み、腹はすいてるけど全然食べる気になれない。
Aからのクッキー、めっちゃ食べたいけど食べたくねぇ。
「A!Aのチョコ食べたよ〜めっちゃ美味しかった!」
「私も食べた!生チョコちょー美味かった!」
2度目の絶望。
Aは他のやつにあげたのはチョコだったのか?なのに俺はクッキー。
あえて俺だけクッキー?俺だけ特別にクッキー?
なんでだよ、俺もチョコで良かったのに。
この"特別"はいらない。
なんで俺だけクッキーなんだよ。
Aから貰えた嬉しさと、クッキーという悲しさと怒りで頭がこんがらがる。
午後の授業はもう何もしない。今日は部活もないし、寝るか。
目を覚ますと空は藍色で。俺どんだけ寝たんだよ。
……そろそろ帰るか、いや、帰る気にもなれない。
『あっ、国見くん起きた?』
いやいや、なんでいるんだよ。先帰ってくれよ。
今はAの顔を見たくない。
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榁井(プロフ) - 紅葉さん» 神作品だなんてとんでもないです…!コメントありがとうございます! (2020年3月5日 9時) (レス) id: 449d801ec5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - んんッ尊かった!ただひたすらに尊かった!とても素敵な、神作品、ありがとうございました! (2020年3月5日 0時) (レス) id: 9cddad8678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:榁井 | 作成日時:2020年2月15日 23時