98*矢印の先 ページ49
Aside
｢〇〇大学が第一志望で第二が〇〇大ね。
Aの成績ならこのまま勉強を続けていけば問題はないと思いますが…
ケアレスミスが多いから気をつけないとね。｣
｢うぅ…気を付けます。｣
｢部活は春高は目指さないの？
きっと男子は残ると思うけど。｣
徹達は残る。むしろ残って欲しい。
外は雨。
教室には雨音と先生とお母ちゃんと三者面談。
｢バレーは県予選までってずっと決めていたので。
引退したら免許とったりやりたい事は沢山あるんです｣
*
｢一緒に帰らないの？
…今日は家でゆっくりしたら？｣
｢来てくれてありがとね。
徹達自主練してるから寄ってくの。｣
面談を終えて、お母ちゃんを見送るために来賓玄関まで来ていた。
今日はお仕事だったのに抜けて来てくれたから感謝しかない。
｢…そう。
Aの考えも徹の考えもちゃんと分かってる。
勉強も大切だけど高校生はあっという間に終わっちゃうんだから、ちゃんと青春しなさいよ｣
｢流石私達のお母ちゃんだ。｣
ブイってピースサインしてお母ちゃんは帰って行く。
徹の進路にも｢やりたい事はやらなきゃ｣って笑っていた両親。
私にも｢なら頑張らないとね｣って言ってくれた。
徹に比べたら大きい夢では無いけど、頑張らないと。
だるい身体に喝を入れ、ひとつ息を吐く。
徹達がいる体育館へと顔を出せば人数は少ないもののヤル気は伝わってくる。
｢Aさん…！
応援に来てくれたんですか｣
休憩中の矢巾ちゃんが居たから、側に行き練習の見学。
あきらちゃんが助走してスパイク打ってる。
練習をしっかりと見るのは中学生の時以来かな。
烏野や合宿での練習試合は見せてもらったけど。
｢応援？って言うかあきらちゃんと帰るからそれまでここに居させてもらうね。｣
｢あきらちゃん…国見ですか。
…今更聞くのも無粋かもしれないけど、国見と付き合っているんですよね…？
俺、なんて言うかショックで…｣
｢付き合ってるよ。｣
…矢巾ちゃんが軽いのは知ってたけど私のこと狙ってたの？考えているとボールが転がって来た。
取りに来た金田一に渡し、矢巾ちゃんも練習に戻るよう促す。
自主練だけど気合入ってるのか徹は私に気付いてない。
まだ終わらなそうかなぁ
体育館の匂いって好き
ボールの床に弾かれる音も好き
今日はお母ちゃんと一緒に帰ればよかったかな
身体が怠い
…あきらちゃんのにおいがする
すきだなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 909人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モカ(プロフ) - Neo.@ねおじゃなくてねぉ.さん» コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えて嬉しいです♪更新頑張りますね！ (2020年1月19日 1時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
Neo.@ねおじゃなくてねぉ.(プロフ) - ホントに胸がキュンキュンします!!応援してます!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 2a7a0a653c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひななさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいし、ヤル気も出ます！更新頑張りますね！ (2020年1月11日 2時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - 毎日毎日このお話を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年1月10日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 森のいちごさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2020年1月5日 16時
