66*春の陽射し ページ17
｢何時頃学校に来るの？｣
｢はじめちゃんママ達と４時頃に食堂に行くね｣
連休の始まり。
朝ごはんを食べながら、合宿で夕飯作りをするお母ちゃんとのひととき。
私も部活のあとはマネとして男子を手伝って、一緒にご飯を食べて、お母ちゃんと家に帰ってくる。
隣では未だにアレがないコレがないとバックをガサガサ漁る徹。
なんでそんなに荷物多いんだろう…
着替えを終えた頃には家のチャイムが鳴り、岩ちゃんと国見ちゃんが迎えに来てくれる。
｢いってきまーす。
徹、早く！｣
｢ま、待って！
お母ちゃん今日からよろしくね、いってきまーす！｣
｢遅えよクズ川。｣
｢朝からひどいな！｣
｢おはようございます、Aさん。｣
眠そうな国見ちゃんはいつもの事だけどいつもより会えて嬉しいのは付き合ったからかもしれない。
｢荷物少ないね｣
｢必要最低限しか持ってきてないです。重いのイヤなんで。
…及川さんは相変わらず量が凄いですね。｣
｢俺も必要最低限だからね！｣
｢余計な物持ってきてんじゃねぇぞ。｣
合宿。
練習はキツそうだけどみんなでお泊りとか楽しそう。
見上げた国見ちゃんが眠そうなのは変わらなくて、それでも目が合えば｢どうかしましたか？｣なんていつもの通り。
｢合宿頑張ってね｣
｢…｣
｢ん？｣
眠そうなぼーっとした瞳で見られるから困ってしまう。
んーと私も見続ければ｢こっち見ないで下さい｣なんて…
｢可愛すぎて引いてます。｣
｢え！引かないでよ！
私は国見ちゃんが大好きだよ？｣
｢ちょっと！朝からイチャイチャしてんじゃないよ！岩ちゃんからもなんか言ってやって！！｣
｢声でけぇよ。朝から近所迷惑だろ。｣
今日も二人は仲良しだなぁとほっこり。
心が穏やかだと世界は平和に見える。
５月の暖かな空気も相まっていい感じ。
｢あの…聞いても良いですか？｣
｢何でもどうぞ。｣
｢この間影山と会ってたけど何していたんですか？｣
｢飛雄ちゃんに告白の返事をして来たの。
Aさんは国見ちゃんが好きだからちゃんとお断りして来た。｣
少しホッとした顔してる…
心配していたのかな。
…これからは心配させないようにも好きってちゃんと伝えていかなきゃ！
｢あ、飛雄ちゃんが私の事好きになったのは国見ちゃんが私の話よくしてて興味持ったからって言ってた。｣
｢…影山…余計な事言うなよ…｣
照れて顔を反らす姿を愛おしく思う。
片思いしてくれていた事を嬉しく思う。
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モカ(プロフ) - Neo.@ねおじゃなくてねぉ.さん» コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えて嬉しいです♪更新頑張りますね！ (2020年1月19日 1時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
Neo.@ねおじゃなくてねぉ.(プロフ) - ホントに胸がキュンキュンします!!応援してます!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 2a7a0a653c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひななさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいし、ヤル気も出ます！更新頑張りますね！ (2020年1月11日 2時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - 毎日毎日このお話を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年1月10日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 森のいちごさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2020年1月5日 16時
