61*好きな人。 ページ12
球技大会はバスケは2位、総合も2位と優勝にはあと一歩及ばなかった。
悔しいもあるけど、クラス一丸となって取り組めた事が楽しく良い思い出になったかな。
帰りのホームルームが盛り上がりのせいか長引いてしまったけど…
約束通り昇降口で待っている気だるげな国見ちゃん。
…あの子、真顔だと怒ってるみたいで美人の真顔は怖いってこう言う事を言うのかなぁ？
｢遅くなってごめんね!!｣
｢いえ、三年生は盛り上がっていたのでもう少し掛かると思っていました。｣
キュンとする。
私の顔を見て、怖かった真顔が微笑んだ。
好きと意識してから一挙手一投足に気持ちが振り回される。
｢うん、まだ盛り上がってたよ。これから打ち上げ行くみたい。｣
｢Aさんは行かなくて良いんですか？｣
｢Aさんは国見ちゃんと一緒に居たかったので行きません。｣
｢…意外ですね。
クラスの打ち上げとか好きそうなのに。｣
キョトンとした顔で見られてるんだけど…
何も変な事言ってないよね？打ち上げは好きだけど！
おずおずと隣に行き、差し出された手に当たり前のように自分の手を重ねる。
正直言うとかなり緊張してるから、手汗とか心配。
初めての告白をこれからしようとしている。
これまで何人もの人に告白されてそれが当たり前だった。
｢バスケしてるAさん、カッコよかったです。｣
｢ほんと？
いっぱい頑張ってよかった｣
｢先輩が隣に来た時のAさんもカッコよかったです。｣
｢…それは言わないで。
本当ごめんね、周りに友達も居たのに。｣
国見ちゃんの隣にあの子が居たけど、その周りには金田一含め1年の男の子達がいた。
それなのにベタベタくっついたら、嫌がりそうじゃん。国見ちゃんって。
｢友達は驚いてたけど、俺は嬉しかったんで気にしないで下さい。
聞きたかったんですけど、俺はAさんのですか？
Aさんは俺に執着してくれているんですか？｣
淡々と…
この子はさ常時の感情の起伏が少ないのか、思い返すと恥ずかしいワードを淡々と言ってくるし、色々抉れる…
それなのにジトッとした目に少し色を挿すから余計緊張してしまう。
｢…そう、だよ。
国見ちゃんは私の、…だから…今日はちゃんと伝えたくて一緒に帰りたかった。
私らしくないかもだけど緊張してるんだよ…
好き、なの。だから私の…！｣
恋人になって下さい。言おうとした言葉は唇が塞がれて外に漏れる事は無かった。
唇も掴まれた手首もあっつい。
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モカ(プロフ) - Neo.@ねおじゃなくてねぉ.さん» コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えて嬉しいです♪更新頑張りますね！ (2020年1月19日 1時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
Neo.@ねおじゃなくてねぉ.(プロフ) - ホントに胸がキュンキュンします!!応援してます!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 2a7a0a653c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひななさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいし、ヤル気も出ます！更新頑張りますね！ (2020年1月11日 2時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - 毎日毎日このお話を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年1月10日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 森のいちごさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2020年1月5日 16時
