63*昔から好きな人 ページ14
国見英side
｢今だから言いますけど、Aさんと付き合える自信は無かったんです。｣
俺の左手に手を重ねるAさんは眉根を寄せてこちらを見上げている。
何その顔、可愛い。
この人が俺の彼女…嬉しくて少し泣きそう。
｢あんなに自信満々で入学してきたのに？｣
｢少しでも近くに居たかったので必死です。｣
｢必死だったの？いつも余裕しか感じなかったけど…。
あのさ…少し不安なの。私って可愛いでしょ…？｣
不安だと言いつつかなりポジティブに聞こえますが。
この人は及川さんの同じDNAだと言う事をふとした瞬間に思い出される。
顔が可愛い事を自覚してるけど、顔だけで好きになられる事を良しとしていない事も知っている。
｢ちゃんと話してませんでしたね。
Aさんの顔はキレイですし、いろんな表情を見たいって思います。正直泣いた顔好きです。｣
｢喜びにくい〜…｣
｢中学の時に声がいいなと思いました。｣
｢声？｣
｢声です。｣
*
中学１年生
続けていたからそのままバレー部に入部し、クラブとは違い上下関係がしっかりしていたし、上手なセッターとして有名だった“及川君”もいた。
練習も体力強化がメインで走り込みも多く、中学の勝手もまだ分かっていないから手を抜く事もできない。
隣の女子コートは１年の実力を見る為か試合してんのかな。
少し遅れて姿勢の良い人が主審のそばに寄った。
遠目だけどキラキラしているのは顔の造形、黒の長いバレーソックスと黒の膝当てがかっこいいな…なんて走りながら見ていた。
試合が終わったのか1年達は集合している。
｢お疲れさま。みんな上手。
来るのが遅くなってごめんね。
私は部長の及川Aです。男子の部長も及川って言うから私の事はAちゃんって呼んでね｣
真剣だった顔は崩れて、柔らかく笑うから他の１年の緊張が溶けるのを肌で感じる。
それよりも高過ぎず少し甘い落ち着いた声質に耳を奪われた。
｢何見てんだ？あぁ、及川君と似てるよな。
双子なんだってさ｣
小学校から一緒の金田一の声に男子のコートにいる及川君とAさんを見比べた。
確かに似ている。
どっちもキレイで及川家の遺伝子すげぇ。
もう一度見たAさんの視線は及川君と反対のコートに向けられていた。
…まぁ、彼氏か好きな奴くらい居るよな。
地味にショックを受けつつも、練習に戻った。
※お付き合いしたので今後はカップルとしてのお話になります。
※アニメの国見ちゃん美人過ぎ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 910人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モカ(プロフ) - Neo.@ねおじゃなくてねぉ.さん» コメントありがとうございます！キュンキュンして貰えて嬉しいです♪更新頑張りますね！ (2020年1月19日 1時) (
レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
Neo.@ねおじゃなくてねぉ.(プロフ) - ホントに胸がキュンキュンします!!応援してます!!! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 2a7a0a653c (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ひななさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいし、ヤル気も出ます！更新頑張りますね！ (2020年1月11日 2時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
ひなな(プロフ) - 毎日毎日このお話を楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年1月10日 13時) (レス) id: 7b6c2dd18e (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 森のいちごさん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年1月6日 12時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2020年1月5日 16時
