08*いっぱい食べる。 ページ9
｢徹は委員会なにに入ったの？｣
今日はお弁当が無い為に昼休みは食堂でのランチ。
残念ながら友達はお弁当持参で一緒に食堂に行く子がおらず…それは徹も同じで向かい合って食べている。
｢俺は文化祭実行委員会。
岩ちゃんは体育祭実行委員ね。｣
｢えーうそ、徹と同じなんだけど。
因みにうちの男子委員はまっつんね｣
｢何それ…めっちゃ盛り上がりそうじゃん！｣
会話はしているけど周りの声はうるさい。
｢キャー及川サーン｣｢お二人でいらっしゃる！｣
｢いつ見ても素敵な姉弟｣｢Aさん…！｣
｢きゃー及川さーん。
ここ良いですか？｣
不意に聞こえた棒読みの声は返事も待たずに私の隣に座る。
その向かいに｢失礼します｣と金田一。
実は国見ちゃんも人気がある様で、コソコソと話す女子もいる。
まぁ、確かに顔は可愛い。
｢Aさん相変わらず食べる量すごいですね。｣
｢お腹すくし、午後の部活に備えなくちゃ。
国見ちゃんは普通の量だけど…足りるの？｣
｢えぇ、まぁ。
部活引退したら太りそうですね。｣
｢言い返せないけど…
二人は委員会決めた？｣
一年生はまだオリエンテーション中で委員決めまではしていないらしい。
もう少しなにか食べたいなぁなんて掲げられているメニュー表を眺めた。
引退してもこのまま食べていたら確かに太るかも。
｢徹、デザート食べたい。｣
｢はぁ？
何食べたいのさ｣
｢プリン。
お願いとーるっ！｣
｢わかったよぉ！｣
食べ終えた食器まで返却してくれるんだもんなぁ。
本当徹って優しくて大好き。
｢及川さんチョロ過ぎじゃないですか…｣
｢優しいんですぅ。
私達文化祭実行委員になったから、二人もなる？楽しいよ。｣
少ししてプリンを手に徹が戻ってきてくれ、食後のデザートに有りつく事が出来た。
食堂のプリンって一個一個手作りの硬いプリン
ですごく好み。
じーっと見られている…
横からじーっと…
｢…国見ちゃんも食べる？｣
あーんと口を開けるから、プリンを口に運ぶと嬉しそうにしている。
本当…後輩って奴は可愛い。
不意に鳴り響いた携帯に友達かな、って思うもディスプレイには彼氏の名前が表示されていた。
ディスプレイ内でキレてるんだけど。
仕方無く部活の後に会うことにした。
｢まーた、あの男？｣
｢んー
今日は先に帰ってて。国見ちゃんも。｣
ジトッとした目がこちらを見ていたけど、気付かないふりでプリンを食べ切った。
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです！続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか？ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます！国見ちゃん良いですよね！更新頑張りますね！良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます！ (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年12月19日 21時
