48*伝えたい気持ち ページ49
Aside
部活中に届いていたメッセージに了承の返事を送った。
いつまでも中途半端にしておく訳にはいかない。
帰る為に昇降口に来たんだけど…マッキーとまっつんがニヤニヤしててやだ。
…そんな彼らを横目に国見ちゃんの隣に来たのだけど。
そうか、ニヤニヤしてた原因は私の行動か！と振り返れば親指立てた頑張れなんて言ってやがる！
見上げた国見ちゃんもいつも通りに私の名前を呼んでくれるけど…
…なんで2年の子と連絡先交換したの？
…私の事好きって言ってたじゃん。
…テニス部のかわいい子らしいからあわよくばとか？
｢どうかした？｣
｢…どうもしない。｣
…私は国見ちゃんの彼女じゃない。
誰と連絡先交換しようと責める事も文句を付ける権利も持ってはいない。
ただ一緒に登下校してるだけの存在に何が出来ようか。
それでも胸が苦しくて、メンヘラかよ！なんて自分にツッコミを入れる。
見上げれば困った顔する国見ちゃんがいて、申し訳なさも湧いてきた。
いつまでも昇降口に居る訳にも行かずに、いつも徹とするみたいに国見ちゃんの腕に自分の腕を絡め、所謂腕を組む状態になりゆっくりと帰る。
｢怒ってますか？｣
｢…怒ってない｣
｢…俺なにかAさんの気に触ることしました？｣
｢…｣
口開いたら余計な事を言いそう。
離れないでよ、行かないでよって念を押すみたいに腕にギュッと抱きついていた。
電車に揺られて、いつもならこのまま家に帰るけど今日は約束がある。
｢徹、先に帰ってて？｣
｢…？わかった。ご飯は？｣
｢お家で食べる。｣
徹と岩ちゃんに手を振り、国見ちゃんの腕も離した。
少し名残惜しい。
国見ちゃんもとこか寂しげな顔を見せる。
｢今日は真っ直ぐお家に帰ってゆっくりして？｣
｢Aさんはどこか行くんですか？｣
｢…うん。｣
｢Aさん！
遅くなってすんません！｣
聞こえた大きな声に振り返れば連絡をくれた飛雄ちゃんが側まで駆けてきた。
あちらも部活の後なのかな。今日は制服姿だ。
｢うぅん、私も今来た所だよ。｣
｢…影山？｣
｢おう。｣
｢ごめんね、国見ちゃん。
また明日ね。｣
手を振り、飛雄ちゃんとゆっくりと歩き出す。
並んで見ると国見ちゃんくらいのサイズ感かな？
折角また会えて、気持ちを伝えてくれたから
私もちゃんと自分の気持ちと向き合わなきゃいけない。
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです！続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか？ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます！国見ちゃん良いですよね！更新頑張りますね！良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます！ (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年12月19日 21時
