42*どんどん ページ43
Aside
徹から手渡されたペカチュウ。
でっかい…可愛い…ふわふわの生地は触り心地よくて好き。
｢国見ちゃんがAにだって。｣
｢どうぞ。｣
｢ありがと！｣
国見ちゃんクレーンゲーム上手なんだね、
それよりなんで徹が持っていたんだろう…
疑問しかないけど、有り難く頂く事にした。
先を進む徹と岩ちゃんに遅れちゃうと思い一歩踏み出すも、２歩目は呼ばれた声に踏み出せない。
｢Aさん｣
見上げるも、一瞬…
屈む国見ちゃんにキス、される。
突然のこと過ぎてビックリするじゃん…
当の本人は首を触りながら私を見下ろしてる。
｢Aさんって小さいですよね。｣
｢普通だよ、国見ちゃんが大きいんですー。｣
｢そうですか？｣
確かにバレー部はみんな大きいから国見ちゃんが普通サイズなのかもしれないけど…金田一とか190あるらしいじゃん？
｢合コン、楽しかったですか？｣
｢…えー聞くの？｣
｢聞きます。｣
｢楽しくはなかったよ。
雨霧君いなかったらまた変わっていたかもしれないけど。｣
｢そうですか。｣
｢…ヤキモチ妬いた？｣
｢聞きます？酷い人ですね。｣
間髪入れない返事に立ち止まり見上げると、こちらを見る伏し目がちな瞳とぶつかっている。
この目を少し苦手と思っていたのに、気付いた頃にはもう囚われていたのかもしれない。
｢仕方無いのは岩泉さんに聞いていたので。
約束をしていた訳でもないし、とやかく言う筋合いは無いのも承知です。
ただ、俺がAさんと一緒に居たかっただけなんで。｣
苦しくなるのは胸か呼吸か、それともどちらもかな。
もうどうしようもない。
手を伸ばしたいのにペカチュウで塞がっているから叶わない…けど、いいや！
ペカチュウ毎国見ちゃんに抱きついた。
｢私もね、今日は国見ちゃんと一緒に居たかったの。
どこか行きたいなぁって考えてた。｣
｢…何なんですか…
いちいち可愛い事する…｣
｢国見ちゃんにキュンとしちゃった。
…次のお休みは一緒に帰ろ。｣
｢はい。約束です｣
大好きだよって出そうになった。
キスしたり、今もギュッて抱きしめてくれたり、気持ちが日々増長する。
国見ちゃんと居ると、自分の経験した事の無い感情ばかりで戸惑う…
｢国見ちゃん｣
｢何ですか？｣
｢呼んだだけです。
…敬語、使わなくてもいいよ？｣
｢中学からの癖です。｣
｢徐々に楽な言葉にしていこ。｣
｢Aさんが言うなら。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1055人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです！続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか？ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます！国見ちゃん良いですよね！更新頑張りますね！良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます！ (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2019年12月19日 21時
