35*お誘いは嬉しいけど… ページ36
Aside
「お願いA!
A来るならって言われてるの!」
世界史の教科書忘れちゃって徹は持ってないから岩ちゃんに借りに隣のクラスに来たのだけど…
入った瞬間「良い所に来た!」と友達に捕まってしまった。
絶賛合コンに誘われ中である。
「ん〜合コンは行きたくないなぁ…」
夏服買いたいから合コンにお金使いたくない。
あ、女子バレー部も月曜日はお休みです。
それでもお願いと頭を下げられてて、そしてAさんの可愛さは他校生にも知れ渡っているから会ってみたいって思う男の子多いのは事実。
「Aが1年といい感じなのは知ってるけど、私達も彼氏欲しいの!」
「Aがいるなら合コンのメンバー集めてくれるって言われてるから、お願い〜」
「ご飯食べてるだけで良いし、Aならお金出してもらえるよ」
「お前ら…いい加減うるせぇぞ。
おめぇも友達が頼んでんだから行ってやれよ。」
「ちょっ、岩ちゃん!?」
友達はヤッターなんて喜んでる…
因みに会話は岩ちゃんを囲んで行われていたから、イライラさせていたのだけど。
「…もう、岩ちゃんが言うから行かなきゃなくなっちゃったじゃん。」
「この前まで喜んで行ってただろ。」
「そうだけどぉ…」
頬を膨らませた所で岩ちゃんに効果はない事は知ってる。
岩ちゃんからしたらこんなに可愛い私も徹と同等。
「友達のお誘いだから行くのは良いんだけど、折角月曜日で部活無いから国見ちゃんと寄り道したかったのに…」
「…あーわりぃ。」
「ぐんぐんヨーグルト奢ってくれたら許ーす。」
「あ?」
「もう!」
岩ちゃんすぐ怒るんだもん。
普通に飲みたいから引っ張って一緒に自販機まで行くけど。
行ったら奢ってくれる事も分かるけど。
「ありがと、岩ちゃん。」
「及川には言うなよ。羨ましいとかうぜぇから。
…国見の事、どう思ってんだよ?」
「え!なに?恋バナするの?
私と岩ちゃんが?」
もう、すぐ睨むー!
ゲンコツされないだけ良いけどー。
「ごめんね、ちょっとふざけた。
…ねぇ、岩ちゃん。
国見ちゃんが好きって言ってくれて今は嬉しいの。
…バレー部とは付き合わないって思ってたけど、良いのかな…?」
「国見は“アイツ”とちげぇだろ。」
「…うん。」
「あんなクソ野郎みてぇな事にはなんねぇ。」
岩ちゃんと私の秘密。
バレー部と付き合うのが嫌なんじゃない。
真剣にバレーに向き合う徹の邪魔になるのが嫌なんだよ。
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです!続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか? (2021年2月25日 19時) (レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます!国見ちゃん良いですよね!更新頑張りますね!良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます! (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね! (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく! (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2019年12月19日 21時