国見ちゃんと可愛い方の及川さん[HQ!]

32*偶然の再会。 ページ33

土曜日の午後は部活帰り、佳奈ちゃん達と遊んだ。

徹達は何時に終わるかわからないけど、時間合えば帰りにラーメン食いに行こうなんて誘われていた。
…言っても友達とは解散しちゃったから何して時間潰そうか…



｢あれれ〜？
Aちゃんはぼっちなの〜？｣

｢お、Aじゃん。久しぶり｣


正面から歩いてくる長身軍団は見知った顔。
因みに徹は好きじゃない、はず。


｢ぼっちじゃないし。
さっきまで友達といたのー。
さとりんとえーた君にウシワカちゃんもいる！久しぶりだねー。｣


後ろには前髪可愛い子。
徹が倒したい牛島君達、白鳥沢学園の人達かな。


｢えーた君相変わらず私服かっこいいね…｣

｢流石A、このネックレスがポイントだ。｣


瀬見英太君とは中学の時に塾が一緒で仲良くなった。

さとりんも牛島君もバレー観に行くと会うし、えーた君経由で話すように。

仲良くしてると徹と岩ちゃんは非常に嫌な顔するけど。


｢部活の帰り？｣

｢友達と遊んで、まだ部活してる徹待ち。
そっちは？｣

｢似たようなもんだな。｣

｢若利くんがタピオカ知らないって言うから飲みに行くんだよネー。Aも来る〜？｣


さとりんのお誘いに頷き、面白そうだからと彼らとタピオカ飲みに行く事に。
Aいるとかすっげーおもしれーなんて言われてる。


｢及川A。
俺はウシワカではない。｣

｢ごめんね、牛島君。
タピオカむにむにして美味しいんだよ。
私もタピりたい！｣

｢そうか。｣


この人、牛島君は真面目な人。
冗談とか言わない硬めの人なんだなーと少しの付き合いだけど分かる。

その後ろにいる人は確か2年のセッターの子。


｢キミ、セッターよね。
以前試合観てチームに尽くすプレイが好きだなぁって思ってたの。｣

｢…ありがとうございます。｣

｢名前はなんて言うの？
私は今牛島君言ってたけど及川A。｣


じーっと見られている。
今から一緒にタピオカ飲みに行くけど仲良くなれるかな…？


｢白布です。｣

｢白布くん。｣

｢賢二郎だよ〜！前髪かっこいいでしょ〜｣


さとりんのどこでもテンション高いのは正直面白いけど、白布君が嫌そう。
寧ろそれすら楽しんでいるんだろうね。


｢青城の及川と似てますけど…｣

｢双子のお姉さんだよっ｣

ブィってピースして見せるも｢そうですか｣だってー。
すごく冷めた子で無気力系なところとか、どこかうちの国見ちゃんに通じるものを感じる。

可愛い。

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