03*迷子お届け便 ページ4
やる気があるのかないのか、眠たげな瞳がじっとこちらを見下ろしている。
隣でオロオロする金田一が可愛く思えるほどに。
｢…ごめんね、今付き合ってる人いるから。｣
｢そんな気はしてました。
帰り道は一緒なので帰れる時一緒に帰ってくれたら嬉しいです。｣
この子覇気の無さとは裏腹にグイグイ来る。
後ろで友達は｢帰ってあげなよー｣なんて他人事だから後押ししてきやがるし。
…１つため息を吐いた。
｢とりあえず今は男子が練習している体育館まで案内するね。
みんなごめん、チョット抜けるから！｣
｢ごゆっくり〜｣
｢ちょっとぉ！もう！
それじゃ行くよ。｣
ただの後輩としては二人とも可愛い。
年下と付き合うのって自分が頑張らなきゃいけない気がするし、疲れそう。
外見だけ見たら可愛いし背も高いしで合格なんだけどなぁ。
…だからと言って好きになれるかはわかんない。
｢帰りは徹と岩ちゃんも一緒だけど、それでも良いなら。｣
｢…Aさんって相変わらず年下に甘いんですね。｣
ここに置いて帰っていいかな。
可愛気がないんじゃない？
身長はかなり大きいけど金田一の方が本当可愛い。
｢甘いじゃなくて後輩は可愛いの。
…また同じ学校な訳だし、何か分からないこととかあったら聞きにおいで？｣
｢毎日いきます。｣
｢…やめて。｣
男子が使用する体育館が見えてきた。
徹は足を捻挫してるから運動はドクターストップ中。
中を覗くと他にも一年生らしき子達が徹を囲んで挨拶してるのかな？
｢とーるー落とし物届けに来たよ。｣
｢随分とでっかい落とし物だね。
もう、二人が来ないから及川さん心配してたんだから！｣
｢Aさんだ｣
｢相変わらず可愛い…｣
そんな声が聞こえてくる。
一年生のきっと北一の子たち。
振り返り｢頑張ってね｣なんてファンサービスをして、自分の体育館に帰る事に。
｢Aさん、案内ありがとうございました。｣
頭を下げる金田一にも手を振り、今日も部活がんばりますか！と体を伸ばす。
体育館に戻ると｢あの子なに？｣と国見ちゃんの事を聞かれたけど｢後輩」とだけ答えた。
北一出身の新入生、高梨ちゃんに一瞬睨まれたのは気のせいか、国見ちゃんのファンか。
にっこり笑えば目をそらされた。
僻まれるのも妬まれるのも相手が私なら仕方無いって割り切ってる。
好きな子取られたって逆恨みも良くある。
好きなら見てるだけじゃなく
欲しいなら手を伸ばさなきゃだめ。
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです！続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか？ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます！国見ちゃん良いですよね！更新頑張りますね！良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます！ (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく！ (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2019年12月19日 21時
