19*あかい ページ20
国見英side
たれた髪を耳にかけ直してるけど耳も赤い。
可愛いって言ったらもっと赤くなりそうだ。
「Aさん」
「なぁに?」
「今キスしても良かったんですか?」
目を開いて伏せて、俺のことをもう一度見たあと目を反らした。
Aさんって及川さん同様いつも余裕そうな顔してるのに、挙動が面白い。
「国見ちゃん慣れてそうだね。」
「疑問なんですけど、色んな人と付き合ってますよね?」
「えぇ、まぁ。」
「…付き合った人数=経験人数ですか?」
失礼な事を聞いている自覚しかない。
好きな人に何人に抱かれたかを聞いているんだ。
…改めてこの人の口から聞くのも嫌だけど。
…反応見る限りは少ないのかな。
怒って、困って、何かいい返そうとして黙ってしまってる。
「なんか、すみません。」
「謝るくらいなら聞かないで!
好きになって付き合った人ってほぼ居ないから、そんな感情で行為をするのに抵抗があるの!拗らせてるの!まだ誰とも無いの!ばかぁ…!」
意外だと思った。
見た目と存在と、学校で見聞きする噂のせい。
俺としては美味しい。
「別に良いと思いますよ。
俺はAさんオカズに散々妄想してた事を謝りたいです。」
「…サイテー。
国見ちゃんはそういうの淡白だと思ってたのに。」
「俺も健全な男子高校生なんで。」
プリプリ怒ってる。
怒っててもかわいい人だ。
睫毛長いな。くせっ毛なのかな?前髪のクセは及川さんと左右対称?
「もう、そんなに見ないでよ!」
「だめでしたか?」
「〜っ!」
俺の事、好きになってくれないかな。
少しは意識してくれてるのかな。
「…!
お昼どうする?チャーハンかナポリタンなら作れる!」
「作れるんですか?」
「…だから、そのどちらかなら。
焼きそばも作れる!」
場所を一階のリビングに移動し俺はAさんが料理をしているところを眺めていた。
思ったよりもちゃんと料理してる。
来客を知らせる呼鈴に宅急便かも!とお願いされ玄関から顔を出すも…
「…及川さん?」
「え、誰?
お母ちゃんいた?」
及川さんに似てる大人がいる。
お父さんではない事はわかるけど…?
「お母さんは出掛けています。
家にはAさんしかいませんが…」
「Aの彼氏?!
イケメンじゃん!なに君って言うの?」
「…国見英です」
「英君ね!
俺、2人のお兄ちゃん」
俺も二人のお兄さんだろうなとテンションで理解できます。
及川さん大人になったらこうなるんだろうな
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夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです!続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか? (2021年2月25日 19時) (レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます!国見ちゃん良いですよね!更新頑張りますね!良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます! (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね! (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく! (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2019年12月19日 21時