11*敵対心? ページ12
「Aさんって国見と付き合っているんですか?」
部活の休憩中にリベロの佳奈ちゃんとパス練をしていると北川第一出身の後輩3人に声を掛けられた。
上がったボールをキャッチして、3人に向き合う。
「付き合っていないよ〜。」
「そうなんですね!」
「良かった〜…」
この子は国見ちゃんが好き。
少し鈍い私でもすぐに分かる。
国見ちゃんは可愛い顔してるし、背も高いし、実は頭が良いと金田一が言っていたのもありモテる要素は盛り沢山。
「国見ちゃんってセンター分けの?」
「そうだよー。
眠そうな顔した背の高い子」
「Aにめっちゃアピールしてる子デショ?」
「ちょっと…言わなくて良いからね…!」
友達が余計な事を言う…
だってこの子は国見ちゃんが好きなのに、そんな事聞きたくないはず。
…寧ろわざと言ってるよね?!
「…Aさんは国見の事好きなんですか?」
「好きでも無いならさっさと振ってあげて下さい!」
「高梨、その言い方なに?」
「佳奈ちゃん…いいよ、大丈夫だから。」
気の強い佳奈ちゃんが私の為に言ってくれるのは嬉しい。
でも高梨ちゃんみたいな子に色々言われるのは昔から良くある事。
Aさんモテてしまうから逆恨みとか良くある。
「すいません、Aさん!」
高梨ちゃん以外の後輩が謝ってくれるけど、当の本人には睨まれたまま。
うーん…
負けじと睨む佳奈ちゃんを制していると休憩が終わった。
「高梨って入部早々からAに敵意剥き出しで、態度も悪いのが腹立つ。」
「ありがとね、佳奈ちゃん。
1番悪いのはモテ過ぎちゃうAさんだから。」
「Aのそういう所、本当及川とソックリでうざい。」
なんとか怒りがおさまった佳奈ちゃんに安心しつつ。
徹だったらこんな時どうするか…
開き直って、腹黒い部分見せて黙らせるかな…
好きでも無いならさっさと振って、か。
*
「国見、一緒に帰ろうよ。」
「なんで?」
「なんでって帰る方向同じだから良いでしょ。」
うわぁ…
このまま外に出たくないんだけど…
昇降口には部活終わりで私を待っていてくれているであろう徹達と国見ちゃん、高梨ちゃんの姿がある。
「女子バレー部終わったの?」
「終わったけど…」
「そう。」
「国見…?」
出づらい…非常に出づらい。
靴も履いてるし後は合流するだけなのに…
「お、Aも終わったのか、おつかれさーん」
「わっ!もう、マッキー!!」
1055人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢ってすごい - めっちゃ話面白くて大好きです!続き読みたいんですがもし良ければパスワードって教えて頂けますか? (2021年2月25日 19時) (レス) id: 4e60d50856 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 八雲さん» コメントありがとうございます!国見ちゃん良いですよね!更新頑張りますね!良いお年を♪ (2019年12月31日 22時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
八雲 - この小説を読んで、国見ちゃんがすごく好きになりました。更新楽しみにしながら生きてます笑おーえんしてます! (2019年12月31日 21時) (レス) id: e27e1c0612 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 碧凪さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますね! (2019年12月21日 20時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
碧凪 - 初コメ失礼。めっちゃおもしろいし、更新早いからすごい嬉しい、これからも頑張って、よろしく! (2019年12月21日 18時) (レス) id: 0fcfd6af6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モカ | 作成日時:2019年12月19日 21時