私の後輩マネが悪女モドキ(笑)をやめたら超お節介ストーカー系になって恋路がとんでもないことになってる

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記念写真、と聞いて全員がどやどやと動きだし、全員が写ろうとするとかなり引いた写真になるとのこと。それで構わない、と式場の人に頼むと、快く引き受けてくれ、その写真は撮影された。

撮る寸前に貴大の居ない方の私の隣には、飛び込んで来た新見がバッチリ写っていた。ほんと、どこまで行っても自己主張激しいな。

そんな結婚式ももう、何年も前の話である。



私は幸せだ、人生における幸せを手に入れた多幸者だ。


大団円、めでたしめでたし＿＿＿。








……ほらな、ほら見ろ！話ズレたよやっぱりね！

なーにが「恋愛記録記」だ、ひとつも恋愛絡んでねーやい。


……って私の事じゃん。そうだよ私の事だったわ。それにしたって私、もうちょっとなんかなかったの。

あったかもしれないけど思い出せない私がやばいのか。それはそれで悲しいな。


どうにせよ、流石に思い出話は腰が折れるよ。と言うか正確に思い出せたか自信ないし。でも多分そんな感じだったはず。


新見が入部当初ヤベー奴だった事も、合宿を通して空にぃに惚れて私に対する態度が一気に軟化した事も、フられて異様に私に付き纏うようになった事も、私が告白をめっちゃ受けた事も、答えを出した事も、選んだ事も。


……面倒で騒がしくて大変だったけど、案外楽しくやってて、私、幸せだったんだな。思い返して改めて。

多幸者ってこのこと言うんだと思ったね。思ったけどまぁ、ほら、私こんなんだからさ。

私の人生はこれまでも私が思ったように進めてきたし、きっとこの先も今まで通りに私なりに続けていくんだろうから、終わりなんてないんだけど。


それでもまぁ、ほら、全てを晒す気は無いからね。




結論。


私は女優になった。

私はにぃたちがシスコンだと知った。


私は＿＿＿花巻貴大を選んだ。



だから、って訳じゃないかもしれないけど、でも。



＿＿＿だから、だからこそ、私は幸せだ。

……って、終わり方もありだと思うんだ。









fin.

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