私の後輩マネが悪女モドキ(笑)をやめたら超お節介ストーカー系になって恋路がとんでもないことになってる

私が男バレマネになった理由。 ページ3

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入学した翌日から、部活動見学が始まった。

私はクラスが離れてしまったやがっちゃんと部活巡りでもしようかと思っていたのに、やがっちゃんを誘いに行ったら、満面の笑みで「私もう決めてるから。ちなみにバリバリ運動部だけどA選択肢に運動部だけはないでしょ」と言われ、即座に逃げた。

諦めたとも言う。やがっちゃんは昔から私に厳しい。


そんなわけで、適当に文化部でも見学するかと、文化部巡りを始めた。


空にぃが演劇やってたし、演劇もありかなぁと一瞬思ったが、青城文化部の中ではかなりの強豪部であることを知ってすぐやめた。

他にも美術部や家庭部、書道部に写真部、放送部、囲碁将棋部、茶道部、華道部、果てには漫研、科研まで見て回った。


まぁ、なんか、肌に合わなかった。どれもこれも。

やがっちゃんもいないし、出来ることなら帰宅部がいいと思い始めてすらいたけど、部活への所属が絶対と校則で決まっていると聞き絶望した。

適当なそこらの弱小部に入って幽霊になってバイトしようと考えていたその時。

フラフラっと文化部系統の部室が集まる旧校舎を歩いていた私の腕を、誰かがガシッと掴んだ。



「見つけた!!」



腕を振り払って振り返ると、そこにはクラスメイトの花巻がいた。



「……花巻？」


「やー、良かった。クラスの連中に聞いても峰口がどこに行ったか知ってる奴全然いなくて」


「私を探してたの？」


「あぁ！頼みがあってだな……」


「丁重にお断りさせていただきます」


「何で敬語!?てかまだ何も言ってないぞ……？」


「いや、そもそもね。席が前後なだけで私が君のその頼みを聞く義理はない」


「正論だけど……！困ってんだよ、な？ちょっと人助けと思ってさ、着いてきてくれ」



正直嫌な予感しかしなかったし、今日はちょっと早く帰りたかった。


何せ、中学3年になったばかりの郁が、来週から修学旅行に行くらしく、そのために足りない道具やらを買い足しに出かけるのが今日だと聞いていたからだ。

郁からも「姉貴、ついてきて」と言われていたからマジで早く帰りたかった。

ちなみにその発言についてはその後物議を醸し、家族会議にまでなってしまったものだったけどそれは今は置いておくとする。









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