審神者会議

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「え」

真逆かよ。

「それで、顕現する男士が皆、私をひどく好いてくれてて。聞いたら、やっぱり私の霊力に魅せられたーって」

真逆すぎる。なのに大体合ってる。なんだこの奇跡。

「それからちょっと色々あって……私はAちゃんみたいに、」

「A」

「あはは……Aみたいに、政府のお偉いさんの孫娘とは仲良くなれなくて。私の本丸をその孫娘に明け渡せって言われて」

「は？」

「それが嫌で、彼らと本丸を捨てて現世の社を元に本丸を再建して、政府の管轄から外れてたんだけど……見つかって」

「ちょ、」

「その後も色々あって、施設にいた頃に良くしてくれたお兄ちゃんと再会して、私の本丸の担当役人だった人にも守られて」

「いや、」

「……で、私が平和に幸せに暮らせる世界を目指した男士達と一緒に転生したの」

「……どういうこと？」

愛されすぎたって言うから気になって聞いたらなんか彼女の本丸の足跡を語られたんだけど。

いやもうなんか、すごいことになってない？大丈夫なのかそれは。

「転生したのは、彼らが私と共に生きられる世界を望んだから」

「……そこに繋がるわけな」

「うん。まさか、何百年も何千年も繰り返し続けて私を探すなんて、思ってなかったしね」

冗談だろ。私そんなんされたら逆に死にたくなるわ。いや、でもこの場合は……あれだ。

「……私今鳥肌すごいんだよ」

「え？」

「普通の人は私みたいな反応すんの」

「……どうして？」

「それもう感覚麻痺ってるわ」

どうしても何も、何度生まれ変わっても追いかけてくるんでしょ？神隠しされるより恐怖じゃね？

……いや、神隠しも怖いか。怖いな。

「じゃあ……Aは？」

「何が？」

「私の話にすごい興味示したから、てっきりAも同じ感じなのかなって」

「あー……」

この子ちょっと怖いんだけど。洞察力？観察力？ヤバくない？

「どう、なの？」

「依馬ほど酷くないけど」

「どう言う意味？」

「私生涯審神者の予定だし、その先はそんな事やらかしたらやらかしやがった先で打ちのめすって決めてんの」

依馬は笑顔を保っていたけど、その頬が少し引きつっていた。

その顔は「酷いのはAの方なんだね……？」と訴えていた。

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