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私がしーお達と話してる隙にも梓と加州清光はどんどんと進んでいく。
その後を追って数分、簡単に審神者の執務室＿＿＿梓の私室、今や見習いが勝手に使っていると言うその部屋まで到達した。
「え、弱くない？」
思わず口をついて出たのはそんな言葉。
ちなみにスパーンと勢い良く襖を開けると、わたわたと乱れた着物を直す見習いらしきそれと、虚ろな瞳の一期一振がいた。
……確か、梓の本丸の一期一振と言えば……一番初めにきた、レア刀剣男士。初太刀だって、言っていたような。
「……一期に、何をした」
梓の地を這うような低い声がそう言った。
見習いは少し焦っていたようだったけど、梓の声を聞いてその焦りを仕舞いこみ、ふふん、と余裕の表情を浮かべた。
「何ってぇ〜、見てわかりません？私ぃ、今お楽しみ中だったんですけどぉ〜？」
「聞いているのはあんたの事じゃない、一期に何をしたのか聞いてる」
「だ、か、らぁ！私はぁ、誘われたから乗っただけですぅ〜」
「は？一期がそんなこと言うわけないでしょ。呪具持ちの底辺女郎が訳わかんないこと言わないで」
梓の口の悪さは、一体誰のせいなんだか。
私の口が悪いのも「処す」が口癖なのも昔からだけど。
それにしても、なんだあの厚塗り化粧。銭ゲバならぬ刀剣男士ゲバ？
何よりちょっと、私も梓のとこの一期一振とは多少の面識があるからもう何か、何とも言えないと言うか、言いたくないと言うか。
「んん、ん〜……」
「お、主！ついにやるか!?いつでもいいぞ！俺を使ってくれ！」
「え、何」
「え、処すんじゃないのか？俺てっきり、その、見習い？を処すために来たんだと思って」
そう言えば、何かそんなことを言ったような、言ってないような。忘れたけど記憶にないから放置。
とりあえずこれは梓の問題だからなぁ、と思っていると、梓は執務室に一歩踏み込み、その勢いのままゴリラよろしく一期一振の鳩尾に私が言った通りにグーパンを決めていた。
ロイヤルだ王子だと言われ審神者からも恋愛的な意味で好かれることの多い彼の、貴重なシーンを見た気がする。
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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね！ (2018年4月22日 13時) (
レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです！更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西谷彩香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時：2018年4月7日 21時
