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*
「処す」
「本望だって、前に言った気がするんですが」
「……あぁ、イライラする」
「ふふ、主様は優しい人ですね。我慢に関しては幼児と張るレベルですけど」
「お前も私を好きとか嘘だろもう！」
「何言ってるんですか、僕は主様が大好きですよ？」
「言葉ではなんとでも言える」
「え、じゃあ行動に移せばいいんですか？……閨でおs」
「おい待てコラ」
「冗談ですよ、僕は無理矢理なんてしませんから」
もう話してるの疲れた。
翡翠ちゃんの研修にて諸々教えて、今日の分が終わって部屋に戻ってきた途端これだよ。休ませろよ。鬼か。髭切呼ぶぞ。うちの本丸にはいないけども。
と言うか、疲れてぐたっとなった主を前に笑顔で襖スパーンして「たまには僕に幸せをください」とか言って抱きついてくるとかタイミングを考えてくれ。
正直イラッときていつもの如く「処す」とは言ったけど、処す元気もないよ今。
疲れてるから放っておいてくれ……。
「主様、お疲れなんですね？」
……いやいや、気づくのが遅いよ。もう上瞼と下瞼がこんにちはしてるよ。仲良くしてるから。
「膝枕、いります？」
「ベッドで寝る」
即座に言い切るものの、もねくんが動いた気配はない。もう一度、彼の声がした。
「……僕の膝のが、枕よりも気持ちいいかもしれませんよ？」
「ベッドで寝る」
……まだ気配感じる。何とか重たい瞼を開けると、もねくんが諦めきれないと言わんばかりの顔でもう一度言う。
「……幸運を届けるのが僕なので、きっと幸せに寝れますよ」
「ベッドで寝る」
諦める気ないだろこいつ。頑固め。
流石に怒るぞ。
「主さ」
「処す」
「ごめんなさい」
*
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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね！ (2018年4月22日 13時) (
レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです！更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西谷彩香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時：2018年4月7日 21時
