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その後、加州清光が何となく梓を宥めてくれたおかげで解放された。
ごめんねさっき処すとか言って。感謝してるありがとう。
そんなこんなでやっと落ち着いた梓から、何とか話を聞くことが出来た。
何でも、彼女の本丸が迎えた見習いは政府のお偉いさんの娘かなにかだったらしく、勝手に持ち込み禁止の呪具を持ち込んで、言霊で彼女の刀剣男士を縛り付け、無理矢理ことに及び洗脳したおかげで、本丸を追われたのだとか。
よし、簡潔に説明出来た。
「じゃあ行くか」
私がそう言って立ち上がると、隣に座っていたやまさん、それから恐らく聞き耳を立てていただろう私の家族……この本丸にいる全刀剣男士が戦闘装束で大広間に集結した。
「……依馬？」
まだすんすん泣いている梓に、私は笑顔を向けた。
「しばらくここにいていいよ。長谷部がここに残るから面倒見てもらって」
「俺も共に行って主の勇姿が見たかったですが……主命とあらば」
長谷部がそう言って梓達の方へと近づいた。
しかし長谷部には目もくれず、梓は私に問う。
「依馬、何処に……」
私は当然の如く返事をした。
「梓の本丸」
「……だ、ダメだよ、何で、私は復讐を望んでるわけじゃ、」
「安心して梓。……こんのすけ」
「はい、こちらに」
「こんのすけが証人ね。良い？」
「勿論でございますぞ！」
「よし。……えーっと、私は泣いてる梓に事情を聞いた」
「はい」
「で、腹が立ったからその見習いをぶっ叩くために今から梓の本丸に乗り込むね」
「……はい、了解しました。政府にもそう伝えておきます。依馬様、ですがそうしたらまた遠のきますぞ」
「良いよ良いよ、今更だし」
へらっと笑って、とりあえずさっさとぶっ叩いてこようとして……私ははたと動きを止めた。
「ねぇ梓」
「……？」
「梓の本丸ナンバーって何番だっけ？」
それが分からないと、行けないことを思い出したから。
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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね！ (2018年4月22日 13時) (
レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです！更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西谷彩香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時：2018年4月7日 21時
