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離れから戻って来ると、翡翠ちゃんは薬研藤四郎と何やらやっているようだった。
「翡翠ちゃん、何して」
るの、と続けようとして言葉を止めた。
まともに見習いやってるし、うん。
「お、大将。
「だからぁ、
「いんや、俺の大将は大将だけだから……悪いな、お前さんも研修きっちり終わらせて自本丸持ちゃ、お前さんを大将って呼ぶ俺に会えるだろうよ」
「それはめんどくさいから今ここにいるのよぉ……」
「考え方を変えてみろよ、仮にここを乗っ取って無理矢理言うこと聞かせてもそんなのは虚しいだけだぜ？何もなくてもお前さんを慕ってくれる奴らと一から積み上げた方がいいに決まってんだろ？」
「私はぁ、良いのよ別にぃ……」
「何がだ？」
「どぉせ、親の七光りだって、私の力だって認めてくれる人はいないわよぉ……」
「そしたら俺が認めてやるよ。大将だって認めてやれる。と言うかなぁ……やってみてから言ってくれや。まだ何も始まっちゃいねぇのに、これじゃあ敵前逃亡だろ？」
やばい、この薬研藤四郎めっちゃめちゃイケショタじゃん。と言うかバグがない薬研藤四郎を初めて見てるからかな、すごい今感動してる。
「……依馬さん」
「ん？」
「……私でも、ちゃんと審神者になれるかなぁ」
なんだ、この子普通に喋れたのか。
「乗っ取りなんてくっだら無いことやめてちゃんと研修すればなれる」
「……七光りって、」
「言わせとけよそんなん。気になるなら私に言えば私が翡翠ちゃんを此処に無理矢理連れて来たみたいにして更生させて謝らせてあげるって。もしくは処す」
「大将、そりゃ問題じゃねぇか？」
「黙っときゃ何とでも」
「悪ぃ大将だなぁ」
へら、と笑った薬研藤四郎を見て、翡翠ちゃんは立ち上がる。
「……一回、政府に戻るわぁ、ちゃんと話して来る……依馬さん、権利が剥奪されなかったら、此処に研修に来てもいいかしらぁ？」
「その喋り方直してからならね」
じゃなきゃ処すよ。
私がそう言うと、翡翠ちゃんは「……頑張るわぁ」と呟いた。
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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね！ (2018年4月22日 13時) (
レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです！更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西谷彩香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時：2018年4月7日 21時
