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鍛刀を許した、とは言え顕現は私の霊力でだ。
勿論、翡翠ちゃんがこの本丸を去ることになった時は、当然その短刀は此処に残る。
と言うわけで。
「翡翠ちゃん、行くよ。此処にいるとそのうちまおが馬糞投げるから」
「えー、投げませんよ！いち兄とも約束しましたし！」
「約束なくても投げるな処すよ」
「鯰尾、主殿の言うことは？」
「ぜったーい！ですね！」
にこにこと笑顔のままのまおは何処と無くサイコパスの片鱗を感じることも無くはないけど、
それからいち、まお、お前達一体何を企んでるんだよ。
少し心配しつつ、私は翡翠ちゃんを連れ、勝手に後ろから付いてきたやまさんと共に鍛刀部屋に向かった。
私の本丸は、何だかんだとあんまり錬結をしない。可哀想だとかなんかそう言うあれではなく、今いるメンツの二人目を私が見たことない。
若しかしたら二人目がいたかもしれないけど、本当に知らない。あいつらなんか頭おかしいから、ワンチャン出陣先とかで見つけてても拾わないで来るとかやりそうだな。やりそうだな……！
「……あのぉ」
少し震えが落ち着いたのか、口調があの間延びしたイラッとくるそれに戻っていた。
一瞬舌打ちしそうになったのを何とか抑えて「何？」と無難に答えた。
「…………梓、だっけぇ……あの人のお友達なのは分かるけどぉ……わざわざ、手助けするなんて馬鹿なんですかぁ？」
「何で？」
「私のパパとじいじ、怖くないのぉ？」
「いや翡翠ちゃんのパパもじいじも知らないし怖いわけないじゃん」
「……政府の役人でもぉ？」
「うん、役人でも。私別にどうでもいい」
ちょうど鍛刀部屋に辿り着き、襖をスラリと開ける。
「……審神者、やめたいのぉ？」
「いんや？あいつら頭おかしいとは思うけど家族だしね。離れたくないし、やめる気は無いよ。……まぁ、凡庸審神者なのは事実だから可能性としてはあんのかなっては思ってるけど」
ペラペラといらんこと喋った気がするな、と思い口を閉じ、鍛刀部屋の奥にいる"小さき人"にそれぞれの資材を五十ずつ渡して鍛刀を頼む。
その間に、また翡翠ちゃんが口を開いた。
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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね！ (2018年4月22日 13時) (
レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです！更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西谷彩香 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/
作成日時：2018年4月7日 21時
