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もう仕方ないしどうにでもなれと言う気持ちでまおにもう一度先程の言葉を繰り返す。まおは多少不満気だったけど、「処されたい?」と笑顔で聞いたところで「仕方ないですね!」と諦めてくれた。

何だこれ。

何っだこれ。(二回目)


今更だけど何で私こんなに好かれてるんだろう。顕現当初は皆普通だったのに。

てか、異常に気づいたの自体最近で、異常なまでにこうするようになったのも最近だ。全くもって謎だ。


とりあえず話を進めるか。見習いを放置してたからな。



「今更だけど。見習いさんさ、名前は?」



やっと声をかけられ、話すタイミングを貰ったと思った見習いが後ろ手に手を縛られたまま、何故か余裕そうに言った。



「私の名前ぇ?どぉして言わなきゃいけないのぉ?」


「…………うわ」



思わず声が漏れた。ヤバい、私の苦手なタイプだとは思ってたけどここまでされると流石に。

こめかみに青筋が浮いた瞬間、さっと前に出たのはクレインとあつ。



「おいおいお前さん、主には逆らわない方が身のためだぞ?と言うか……ほぼ此処は敵地同然だ、あんたにとっては」


「ついでに言うと、大将は気が短い。驚く程にな!口癖が処す、なだけあるよなー。実際それで全治数ヶ月の怪我を負った奴だっているし。ま、その時は大将がお咎め受けたんだけどな!」



へらりと笑いながら、のらりくらりとした様子で告げる二人を見ると、少しだけ怒りが削がれた。

流石に少しビビったようで、見習いはビクビクしながら小さな声で「……翡翠」とだけ答えてくれた。


これで答えなかったら本気で処してた。良かったね命拾いだよ見習いさん、じゃなかった翡翠ちゃん。



「次の質問。梓のとこでは、どれだけの期間研修予定だった?」


「……2ヶ月」


「へぇ。で、どんだけ過ぎた?」


「……1週間」



すっかり怯えてしまったのか震え声でそう言った。いや、そこまで怯えないでよ。私そこまで鬼じゃないんだけど。そこまでされるとむしろムカつくな。



「まぁ、いいや。とりあえずさ、此処では呪具とかほんと意味無いから外すこと。それから自分の身守るために短刀1人の鍛刀を許すからさ、その子と何とか乗り越えて研修期間此処で過ごして」



荒療治だけどまぁ、それで意識が多少変わってくれることを願うしかないな。







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サユリ(プロフ) - はい。楽しみにしているので、更新頑張って下さいね! (2018年4月22日 13時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - サユリさん» コメントありがとうございます。更新頻度はマチマチですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです! (2018年4月15日 7時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
サユリ(プロフ) - 凄く、面白いです!更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年4月15日 0時) (レス) id: c69002fcba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/  
作成日時:2018年4月7日 21時

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