サヨナラなんて、したくない。【烏養繋心】

あなたが好きで、 ページ21

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一瞬、耳を疑う。

前言撤回？
何を、何で、お前は。



「 …私が、子供だから…大人とは、やっぱり釣り合わないなら、子供の私が、烏養さん…の時間を奪うのは、申し訳なく思って、 」



それは、少し前まで、俺が考えていたことに良く似ていて。



「 …私ばっかりがもらってばかりで何も返せないのは、やっぱり悔しいし、でも、だからって何かができる訳じゃないなら…私が目の前から、消えるべきかと思って、 」



必死に笑顔を作るのは、泣きそうだからなのか。



「 …諦めようと思ったの。諦めたんだよ、嘘も吐いたよ、頑張って泣かなかったよ、だけどね 」



もう、耐えられなくなったのか。
頬を伝った一筋の涙を皮切りに。



「 …繋心が、この手、離してくれないから…諦めたのに、背を向けて歩きたいのに、……出来ないの 」



ポロポロととめどなく溢れる涙を必死に拭うAに、俺は言葉を見つけられなくて。
でも、何か言ってやりたくて。



「 ……サヨナラなんて、もう言わねえ 」



もう、離さないって意味を込めて。







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好きで、→←限界なんです。

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