好⇔歪 (ページ2) - 小説/夢小説

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君へのページ2

*

その日、僕は荒れていた。
当然だ。面倒な厄介ごとに巻き込まれてしまったのだから。

それと言うのも、全ての元凶は王様。

何でも、王様に告白した女子がいたらしい。
まあ、案の定バレーのことしか頭にないあの単細胞は、

「好きとか、分かんねえ。つーか…付き合うとかなんか…面倒くせえ」

とか言って断ったんだとか。
別にそこまでは良かった。いや、既にそれがダメだったんだけど、とりあえずそこまでは良かったんだ。

なのに、偶然その場面に出くわした僕に、その女はあろうことか抱きついてきて、王様に向かって叫んだ。

「良いわよあんたみたいなバレー馬鹿、こっちから願い下げよ！私、蛍君と付き合うから!!」

とまあ、訳のわからない宣言をしてくれた。
その女の叫びに王様は「おう…？」と返事し、歩き去って行った。

一方、僕に抱きついて離れないこの女。
付き合うとか、ふざけてんの？と思いながら無理矢理引き剥がす。
そうした事で、目が合う。するとその女は僕に微笑み、愛おしいものを見るような目で、僕に言う。

「…月島君、この際本当に私と付き合ってよ。満足させてあげるよ？」

その言葉に、僕は笑顔で答えた。

「僕、あんたみたいな性格ブス(笑)には興味ないから。残念ながら受け付けませ～ん」

その言葉で、ついにプライドがズタボロになったのか、絶対に後悔させてやる！とか何とか言って走り去って行ったのだ。

…そう言う訳で、冒頭に戻る。

*