白紙の中学時代『ハイキュー』北川第一 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:447 hit

限定ガチャのやつ~！ページ6

結衣「じゃあ、Aは面食いだね〜」

『えっ、そうなのかな？？』

友達になれた結衣と話しているうちに、アニメがお互い好きな事が判明した。

結衣「そうだよ、だってさっきからthe，イケメンみたいなキャラばっかりだもん。Aの推しは！」

『かっこいいだけじゃないぞ！？』

結衣「知ってるよ〜、てか、なんかAの推しの系統ってあの人っぽくない⁈」

『ん？』

結衣が指を差した方へ目を向けると、今にも寝てしまいそうな重い瞼を必死にあけ、スマホでゲームをしている男がいた。

『…無気力！！』

結衣「ほらね⁈Aはあーゆーのがタイプなんだねぇ」

ニヤニヤと笑いながら立ち上がった結衣は、その男に近寄って行った

『えっ?何して…』

結衣「おはよう！私は田崎結衣って言うんだけど、君は？」

私はこの瞬間、ギャルの恐ろしさを知りました。

「国見英。」

結衣「国見君かぁ！よろしくね。ところでそのゲーム、アニメのゲームだよね⁈」

まさにだるいっす、感丸出しの自己紹介を披露した国見君は、自分のやっているゲームの話を出されてさらにめんどくさそうな顔をした。離れている私にも分かるぞ。

『わかりやすいなぁ…』

国見「…知ってるの？このアニメ」

結衣「知らない！」

『…』

もうダメでしょ、国見君ブチギレそうだよ。自分で話振っときながら知らねーのかよって

結衣「でもね！そこに居る子はそのゲームしてるよ！」

『…え？』

私を指差し急に話を振ってくる。

やめて巻き込まないでと心で文句を言いながら目が合った国見君に苦笑いをかました。

『ははっ…』

国見「…」

死んでいいっすか？？なんか言ってよ！現実の無気力男子の恐ろしさをしった。

結衣「あれ？これってAの欲しがってたキャラじゃない？」

結衣が国見君の携帯画面を見ながら呟いた

『なんだって？？？』

オタクの私が聞き逃すわけがないのです。

結衣「ほらほら！」

気づいたら国見君の画面を覗いていた。
画面には本当に私の推しが見事に揃っていた

『限定ガチャのやつもある…！半月貯めた分のガチャ引いた時すら出てこなかったのに！はぁぁ！かっこいいなぁやっぱり。国見君ももしかして推しだったりする？だとしたら課金勢なの？こんな綺麗に揃う事滅多にないもんなぁ！』

結衣「…」

国見「…」

『…』

やってしまった