ずっと…【エ.イジ】

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ヒ「すげ〜！」


久しぶりの水族館にテンションが上がる。



『わぁすごい』

ユ「ね！来てよかった！」





二人で夢中になっていると、いつの間にかヒラ君たちと離れてしまった。

『どこだろ…』

二人で探すことに。



ユ「あ！」

ユカの目線の先には


エイジ君。



……とナナちゃん。



ユ「二人とも、ヒラ君のことー」





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あぁ、やっぱりそうだったんだ


その場に崩れ落ちる。




やっぱり、恋人なんだ…



ユ「A！？」



『ご、ごめん、なんでもない』


ユカの肩を借りてなんとか立ち上がる。


顔を上げると、ナナちゃんが駆け寄ってきた。



ナ「Aちゃん！どうしたの！？」



嫌だ、顔も見たくないんだって…





キスしてたのに。




エイジ君も、どうして私の事心配そうな顔するの。



私に期待させるような事、しないで。









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遠足は一番思い出したくないイベント。



でも、思い出せずにはいられない。



勉強も、趣味も手につかなくて。


いつの間にかキスをしてた姿が浮かんで。



エイジ君と話すのがもっと嫌になった癖に


6ヶ月しなかった席替えが急にやってきて、真反対になってもっと落ち込んで。




本当はエイジ君ともっと話したい。



けど、ナナちゃんの彼氏なんだし


ナナちゃんに何をされるかわからないし



隣で笑顔を見ていたいだけなのに……




ガラガラ…





『あれ、今日は2番』



キ「フジは今日部活こないってさ」


『そうなんだ。ヒラくんも来ないって』



キ「二人か！」


『ふふふ。そうだね』


キヨ君と二人とか嬉しい。はずなのに。


何故か気持ちが上がらない。



キ「ねぇ、最近無理してない？」



『……？』



キ「俺、笑ってるAが好き。」


……好き！？
ノリだとしても嬉しい。


キ「だから。俺と付き合ってほしい。俺がAの笑顔を作りたいし独り占めしたい。」



…………え？…付き合う！？


『ちょ、ちょっとまって下さい！？』


急な展開と慣れない状況で無意識に敬語になってしまう。


え？キヨ君が私のことを………好き？ってこと？



頭が追いつかない。


え？一目惚れしたキヨ君と両思い……！？


答えないと。私も好きだって。


何故か少し躊躇ってしまう。




すると、キヨ君が立ち上がって、私に近付いてくる。




気付いたら、キヨ君との距離は0cmになっていた。





キ「今敬語使った。おしおき。」







……え






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