ずっと…【エ.イジ】

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ユ「もうすぐ遠足だね！そろそろグループ決める頃かな？」


もう10月。遠足の時期です。


男女混合じゃなきゃいけない…から、エイジ君とナナちゃんと一緒にならないことを願う。


ナナちゃんはあれから私に痛い視線を送ってくるし

エイジ君とは私が避けてるせいで、隣の席なのに距離出来ちゃった。


本当はもっと喋りたいのに…仕方ないよね。



エ「今日のLHR、グループ決めだって。好きな人同士で組んでいいらしいよ。」


学級委員の仕事もこなしてくれる。


『そっか。ありがとう』


出来るだけ余分なことを言わないようにして、エイジ君の前から立ち去る


はずだった



けど、前に進めない。



エ「まって」


『手、離して……』


静かに手を離してくれる。ごめん。こんな態度とりたくないのに


エ「……俺、何かしたっけ？」


顔を上げると、悲しさと怒りが混ざったような複雑な顔をしている。


『ううん。何もしてないよ』


エ「なんか俺のこと避けてない？」




『……うん。ごめん。』


エ「何かしちゃってたなら直したいし、教えてほしい」


『エイジ君は悪くないの、ごめん。私が悪いから…』


エ「え？なんで？」


『……ごめん。あのさ、テスト凄く良い点数だったよ。ありがとう』


精一杯の笑顔で。



エ「良かった」


『これだけ伝えたかった。ずっと言えなくてごめんね。じゃあ』









エ「ってことでね。まず男女別でグループ作って、お互い好きなところと組むことにしました」


『じゃあグループ作ってくださーい！』


急いでユカのもとへ行く。


ユ「A、男子どうするー？」


『んー、』


自然とエイジ君の方を見ると、エイジ君と目が合う。


エイジ君が私の方に体を向けて歩き始める。


あ、来る。


ナ「エイちゃん、組もう♡」

私とエイジ君の直線状に割って入ってくる。

エ「あ、いや俺…」

ナ「私、エイちゃんじゃなきゃ嫌だなぁ」

そう言いながら振り返って、私の顔を見る。


何を言ってるのかすぐわかる。


教室の隅に駆けていく。

『ヒラ君、良かったら組まない？』

ヒ「Aちゃん！よかった〜組む女子居なくて困ってたんだぁ〜」

『私も！』

さり気なくエイジ君を見ると、凄く悲しそうな顔をしていて。


初めてあんな顔見た…。



先「じゃあ出発するぞ」


あの後殆ど話さずに、当日になってしまった。








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