触れてもいいですか？【桃】

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『好きやから…！？笑わせないでよ！好きでもやって良いことと悪いことくらいあるよ！』




…へ、




『自分が何したか分かってるの！？傷つけて、逃げて、やっと立ち直った時に戻ってきて、何もなかったかのように好きや、って！！自分勝手だよ！！！』




…Aが、怒ってる…




『ともくんは、自分がした事がどれだけの人を傷つけたか分かってるの…？シゲの気持ち考えた…？親友が最低なことして、そのせいで私にも拒否されて。…ともくんだって知ってたんでしょ？シゲのお家のこと。…なんでシゲを傷つけるようなことしたの…』




泣きながら怒鳴ってて。





…初めて見た、こんなA。





緑「…シゲはええ奴過ぎるねん」




涙目で話す神ちゃんさん。




緑「…心が澄んでて、自分より俺優先で。…羨ましかったんやろな、多分。…俺、中学の時Aのことほんまに好きやってんで？…やけど、シゲの事考えたら無理やってん。」




『…へ？』




緑「なんでも出来るしいつも中心にいるシゲが好きやったのに、いつのまにか嫉妬して、憎たらしくなって…Aに手出した。…どうせ会うの最後やねんから、好き勝手やろうおもって。」




桃「…理由になってへん。…どんな理由でもやったらあかん」




緑「…わかってる、俺がやったことは最低やって。シゲ、優しいからさ、帰ってきても仲良くなれるおもてんけど、無理やったな。…Aは俺のせいで人に触れられなくなって。…俺、今になってやった事の重大さに気付いてん」





桃「…ほんまに、反省してるん？…さっきから聞けば、重岡は優しいから最低なことした俺でも受け入れてくれるかもとか、Aに手出したのは仕方ないことみたいな。開き直ってるっていうか。…なんも分かってへんやん」




ユ「…神ちゃん」




いつのまにか隣にいたユカさん。





ユ「…もうAには関わらないで。自分のした事を悔いて。」




緑「…分かってる。…ほんまにごめんなさい。…いっぱい傷つけて、ほんまにほんまにごめんなさい…」




頭を深く下げる神ちゃんさん。



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