触れてもいいですか？【桃】

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まだ、席替えしたばかりで、Aさんとも少しずつ話せるようになったくらいで。




朝、いつも通り寝ようと思って伏せたんやけど、なんか眠れなくて。




目を閉じて、寝れるのを待っていた。




「A！おはよう」



…ユカさんやな。




『あ、ユカ。おはよ〜』




ユ「んは、幸せそう」




『幸せだよそりゃあ…。小瀧くんの隣の席以上の幸せ私にはないよ。』





…え？





ユ「あはは(笑)の割に、何もしてませんよねお嬢さん(笑)」





『だって緊張しちゃうもん(笑)普通に話すだけで精一杯だよ』




…え、もしかしてやけど





ユ「他の子もっとボディタッチとかしてるし連絡先聞いてるし、抜かされまくってるよ」





『…ね〜、、でも叶わないから、変に空気悪くなるより、普通に話せたほうが幸せかもって思ってる(笑)…それに、毎日可愛い寝顔見れるし(笑)』





俺のこと、好きなん？





ユ「たしかにこの寝顔は可愛い(笑)」





起きてるけどな。





『…私ももっと物理的に近づけたらいいんだけどなぁ…。無理だから、なぁ…』





ユ「…そうだね」





桃「なんで無理なん？」





目を開けてそういえば、固まってるAさん。





『えっ、えっ…こ、小瀧くん聞いてたの』





桃「おん、ばっちり全部」





ユ「わーお」




楽しそうなユカさん。




と反対に、真っ赤なAさん。





『えっ…ご、ごめん。好きなの、嫌だよね』






桃「え？なんで？嬉しいで？」




『っ！？』




反応良すぎやん。まぁ付き合う気は無いけど





桃「人から好かれて嫌な奴おらんやろ」





その日から毎朝、俺におはようと言い、休み時間も周りに女子が来てないときは話しかけてくるし




急に態度変わってびっくりしたけど、





なんか必死でまっすぐで、





最初は付き合う気ない〜とかおもっとったけど、今は




答えが出せへん、な。





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