7 ページ7
.
俺のことが大好きなやつが今日は一段とかわええ。
『小瀧くん！おはよう』
桃「ん、おはよ」
『今日も宇宙一だね！！…きゅるんきゅるん』
…俺のこときゅるんきゅるんって良く言うけど何の話か全く分からへん。
『…へへっ、どうかな』
俺を上目遣いで見るAさんの後ろでは
高いところで結ばれた髪。
桃「…ええんちゃう？」
『わっ！！…嬉しい〜！やったやった』
…いやかわいい。正直言ってかわいい。
普段下ろしてばっかやから。
…ギャップってやつ、や。
『あっ！今日シゲとご飯行くんだって！？』
桃「…あー…」
『シゲ、本当にいい人だから小瀧くんと仲良くなったら嬉しいなぁ！…ずるいなぁシゲ。』
桃「…誘ってくれたら行かんでもないで？」
ぱち、と音がするほど大きく瞬きするAさん。
『…え、本当に？』
桃「ええよ」
『え、いつ暇？？私いつでも暇です！えっ、どうしよう小瀧くん…え…胸はちきれそう』
顔を赤らめながら幸せそうに笑うAさん。
…いやあかんかわええ。
触りたくなって、Aさんの後ろで揺れる髪に手を伸ばす。
…けど
俺とAさんの間に手が入ってきて、さらさらのソレには触ることができない。
ユ「小瀧くん、あんま女の子とご飯行ってるイメージないかも」
声とは裏腹に、冷たい目で俺を見るユカさん。
“触らないで”
と言うかのように、俺の手を払う。
『だよねっ！…どうしよう自惚れそう…。小瀧くんに予定合わせるよ！！』
心の声ダダ漏れのAさんは、いきなりきたユカさんの顔を見ることもなく笑う。
ユ「私も一緒に行っていい？」
…いやや、
『最初からそのつもりだよ！あとシゲ！』
え！？！？
いや無理やて！その三人と俺はむりやって！
ユ「そうだね。小瀧くん今日シゲと仲良くなるしね。」
ニコニコ顔だけで笑うユカさん。
…目が笑ってない。こっわ…
桃「…せやな」
髪を触るのを阻止されるのも
二人でご飯行かせてくれないのも…いやこれは自発的やねんけど。
…潔癖症やから？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神なな - クニヒロさん！！！！！！めっちゃめっちゃ良かったですよ！次もしっかり読ませていただきます(^^)というか、クニヒロさんが書いたものならなんでもいいですよっ(｀・ω・´) (2019年4月3日 11時) (
レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
kunihiro8(プロフ) - 小瀧あやさん» 小瀧あやさん！！お久しぶりです！！もちろん覚えていますよ！いえ！！読んで頂けるだけで幸せですし、コメント下さって嬉しい限りです（；＿；）占ツクデビュー！おめでとうございます！読みに行かせていただきます！！コメントも残させてもらいますね！ (2019年3月31日 12時) (レス) id: 62485841c2 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧あや - すいません、また私です(笑)。私、先日占ツクデビューしました！『私を助けた人たちは、』という作品です！『*のぞみーる*』という名前で活動してます！ネガティブ描写だらけなので、苦手でしたらすいませんm(-_-)m。読みにいらしてくれたら、泣きます(；；) (2019年3月28日 17時) (レス) id: 9d8f0fb8f4 (このIDを非表示/違反報告)
小瀧あや - クニヒロさん、お久しぶりです！覚えているでしょうか?(笑)濱ちゃんのお話の後、たくさんお話できてたのに気づいてなくて...、本当にすいません！！今回のお話も最高でした！次回作は、うぇすとに加入するやつに一票！楽しみにしてます！！ (2019年3月28日 17時) (レス) id: 9d8f0fb8f4 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年3月26日 23時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クニヒロ
| 作成日時：2019年3月3日 19時
