春色無鉄砲ボーイ【赤】

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…え？





ユ「寝てるところと勉強してるところと家事しか見たことなくて(笑)」





桃「えっ！？そーなん！？」




『うん。好きな人とか要らへんって思ってた(笑)』




え、うそやん。初恋？




桃「えええ、でもあいつは？照史！」




あ、たしかに。望ええこときくやん。




『照史？ないない、恋愛対象になったことあらへんよ。多分照史もそういう風に見たことないで』






荷物を降ろしながら、にやける顔を必死に隠す。





…照史への恋愛感情ないんやって！





ふーん、そうなんや。




ユ「…照史くん可哀想やわぁ」




桃「え！？照史そうなん！？」




ユ「私がAに会った時には。…最近照史頑張ってるから重岡くんピンチやで」





赤「はぁ？ないやろ」





Aが照史のこと好きになるわけないやん。




やって、ずっと一緒におっても生まれんかった感情やで？





それに、その…Aも、俺のことめっちゃ好きやんか。





桃「その“ない”ってのはシゲの気持ち？それともAの気持ち？」




…え？



そりゃAの気持ちに…って、




なんで、俺の気持ちやないんやろ。



なんで俺が好きになるわけないやん、って先に出てこんかったんやろ。





赤「もーーーうっさいねんて！勉強すんで！」





誤魔化して勉強にとりかかることにした。




これ以上望を相手するのは、マズイ。






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