春色無鉄砲ボーイ【赤】

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ベッドのカーテンを開けると、すやすや寝るAさん。





横の椅子に座って、ただ眺める時間がすぎる。





……やきもち焼かせようとしてたんや。






それで死にそうになる程無理してたんや。







…ほんまどんだけ俺のこと好きやねん。






あぁぁやばい。はよ起きてくれん？






そしてはよ俺に抱きついて来てくれへん？







ギュってしたいって、言うてたやんさっき。






『しげ、おか、くん…』





目を閉じたまま呟いている。





夢の中でも俺に会ってるん？





あああああ無理。無理。





お望み通りギュってしたる。





布団をめくって、手を見つけると、ぎゅっと握る。








…俺かてしんどかったわ。ここ数日間。





ほんまちょっとでええから、触れさせてな？






そう心の中で呟いて、体をAさんに預ける。






心地いい心臓の音をきいていると、いつのまにか寝ていた。






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