春色無鉄砲ボーイ【赤】

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授業中ずっと後ろから視線感じてたけど…Aさんやろな







桃「しげ、ほんまはちょっと好きやろ？」





休み時間になったらすぐ話しかけてきた。





赤「好きなわけないやん、めんど」







桃「でもさー」







「Aーーーー！」





教室に響き渡る男の声と足音







『あ！照史！どした？』






それに嬉しそうに反応するAさん





何故かわかんないけど胸がちくっとする。







橙「数学IIの教科書忘れてん！持っとる？」





え、まってAさんってこんな仲ええ男友達おったん？





ニコニコしながら教科書を渡す姿を見て、またチクっとした。






橙「おお！ありがとうさん！なぁ、あのさぁ、今日一緒に帰れる？」






桃「…へ？」





心の中で小瀧と声が被る。






この2人はどういう関係なん？





それを聞いて嬉しそうに笑う姿が嫌なほど視界に入る。





なぜか目が離せなくて、嫌なのに見てまう。






俺以外のやつと帰るん？




心の底では、断って欲しかったんかな






なんでかムカムカする。…嫌や。






照史とかいう男がいなくなっても緩んでる口元。





…あかん。ほんまにムカムカする。







なんでやろ、なんでこんな腹たってるん？俺。







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