春色無鉄砲ガール2【赤】

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やばいやばいやばいやばい、どうしよ



何度も鏡の前に立って、おかしくないか確認。


よし、今日は前みたいに頑張りすぎた服着てへん。いつも通り。



ちゃんとプレゼントも持った。お金も持った。メイクも崩れてへん。褒めてくれた香水だってつけた。照史がくれたカバーのついた携帯も持った。充電100%。お店の予約もとった。



久しぶりの、大毅。



大毅との電話以来、望くんのことを考え込むこともなくなって、大毅に会いたいって気持ちが増した。



はよ会いたい。



なんで今日こんなに心臓がうるさいんやろ。



きゅーってして、楽しみすぎて、わけわからん感情に襲われてる。



自然と足取りが早くなる。



ついたのは待ち合わせ時間よりずっと早い。



やけど、大毅をまたせずにすんだ、よかった。



なんて言ったって、今日誕生日やねんで？




大毅の誕生日が私に…自惚れそう。



時間を確認しようとスマホを取り出そうとすれば、私の前で人影が止まる。




ばっと見上げれば、ずっと会いたかった人。




もうわけわかんないくらい嬉しくて、飛びつく。



『誕生日おめでとう！』



ぎゅっとしながら言えば、耳元で‘んははは’なんて吞気な笑い声が聞こえる。



赤「ほんまありがとう。待たせたよな？ごめん」



そう言いながら私の背中にも手が回ってきた。



あぁ、なんて幸せなんだろう。



『ううん、全然待ってへん。今きた。』



赤「ほんま？よかった。早くきすぎやで笑 俺やってかなり余裕もって家出てきたんやけど笑」



『早く会いたくて！わぁ大毅だぁ』



大毅の匂いがする。

最後に抱きついたのは終業式やから、約一ヶ月ぶり。



赤「何いうてんねん笑 あほか笑」




今日はめいっぱい楽しませて幸せにします。



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