春色無鉄砲ガール2【赤】

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『はぁ、はぁ…』




今更だけど…





親御さん居ったら私来た意味ないやんな？





何も確認せずに来てしまった。





学校も休んで。





我ながら自分の行動力に引いてる。







ピーンポーン。







いやええわ、もう恥じらいとか捨てよう。




ここに来てる以上、やるしかない。









……返事がない。




え？ここ大毅の家だよね？






ピーンポーン。





二回押しても返事がなくて、取り敢えず親御さんは居らんっぽくて安心した。





入ろうと思ったけど、思いとどまる。








………流石に許可なく入るのはあかんよね？








prprprpr……





電話するしかない。






赤「…もしもし」



出た！！！！！！！！




かなり舌足らずな喋り方。めっちゃしんどそうやん。






『家入ってええ？』






赤「…急に何言うてるん？頭おかしくなったんちゃう？」






『入ってええ？』





赤「…ええけど。…熱で変な夢でも見てるんかな」






はい許可されました！



もう私は不法侵入ではありません！






『おじゃましまーす』




おお、綺麗。わ、香水つけてない時のノーマル大毅の匂いだ。





繋がったままの携帯に話しかける。






『部屋どこ？』





赤「んぇえ？二回の一番奥やけど…俺なんでこんな夢見てるん？」





階段をのぼり、一番奥っぽいドアを発見。





……やっぱ緊張する…な、大毅の部屋やで？






来た事ないし…






『入るね』





ゆっくり扉を開ける。





目に入ったのは余分な家具がない、という言葉が一番似合う雰囲気の部屋。







そして


ベッドで耳に携帯をつけた大毅と目があう。






赤「…………え、なんでおるん」






顔が真っ赤で、言葉も少し上手く話せてないから相当酷い熱だとわかる。







『看病しに来た』






ベッドに駆け寄り、大毅のおでこに手を当てれば、外で冷たくなった手だからか、より一層熱く感じる。




目を細めて小さくきもちいい、と呟いた大毅が色っぽくてドキッとする。





赤「…俺ついにこんな夢見るようになったん？やばない？」






熱でわけわからん事言ってる。




相当熱酷いんちゃう？





やっぱり学校休んででも来て良かった。




大毅のおらん生活とか、私生きていけへんかも。





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