春色無鉄砲ガール2【赤】

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「あの赤色のハンカチの男の子かっこよくない？」




「わーほんとだ！笑顔かわいい♡でも私はあのピンクのハンカチの男の子派♡身長高いのがやばい」






そんな他校の女の子の話し声に、イライラする感情がとまらない。





やだ。大毅の格好良さが世の中に知れ渡った。






橙「ココ。しわ寄ってんで」






照史が眉間に指を指して言ってきて、やっと自分が酷い顔をしている事に気付いた。






『ん、ごめん』





橙「…あの他校の人たちの会話やろ？気にせんでええよ」






『……おん、照史に言われたから気にせんでええ事にする』





橙「なんやねんそれ(笑)俺そんな重大？」





『照史がイェスなら私もイェス。ノーならノー。なんかもう身に染み付いてんねんなぁ』






橙「まぁもう十年以上一緒に居るし、俺もそういうところあるかもな〜っ」






赤「お待たせしました。チョコケーキです。」






橙「わー美味しそーやん！……見過ぎやで！ちょっとは俺も見んかい！笑」





少し見慣れてきた大毅を見つめていたら注意された。





『ごめんごめん。照史も見る。ん？また太った？』





橙「うるっさいなぁ(笑)太ってへんわ！ガリガリやろ！」





『どこをどう見たらガリガリですか？？食べすぎなんちゃう？この前やって数時間でクレープとうどんはやばいって』






橙「え…やっぱそう思う？Aと出かけることが嬉しすぎてついつい〜」






『あほ笑 まぁ太っても細くても好きなものは変わらんからええけど』






橙「ほんま？ありがとう♡」






「あの女の子かわええなぁ。わ、あのツーショット顔面偏差値やばない？？」




「えーめっちゃ笑ってる！付き合ってるのかな？お似合いやね」





そういう2人の女子高生の目線の先には





ナナちゃんと大毅…はぁ。





やっぱ私なんかが、かないっこないって。





橙「ほないこか！」





照史に手を引かれ、お会計も済ませてくれて、校内を歩き回る。





橙「なぁ、行きたいとこある？」





『んー、なんやろ。』





橙「ないならさ、あれ参加しようや！」





照史の目線の先には、カップルがやるゲーム。





『え、カップルやないからでけへんって』





橙「そんなん偽ればええんやって！いこかー！」




照史に手を引かれ、ゲームに参加する事に。




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