春色無鉄砲ガール2【赤】

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橙「焼きそば！！！美味しいねん！！」





外の屋台で、一目散に来た焼きそば。





『食べよ食べよ！』





お財布を出そうとしたら止められて、照史が出してくれた。






橙「今日は俺の奢りな」





『え、ええよ！』





橙「いやだめですーっ。」






『…ありがとう』






橙「いーえっ。ほな、あっちで食べようや」




一つだけ空いていたベンチに座る。





「『いただきます！』」





橙「うんまーーーっ！やっぱ焼きそば最高！」





『ほんまやな！めっちゃ美味しい！』





橙「せやろ？文化祭の楽しみはやっぱ焼きそばやな！」





食べ物しか考えてない照史に、提案！






『うちのクラス喫茶店やってるんやけど、行かへん？ちょっとだけチョコケーキ味見したんやけどめっちゃ美味しかってん！』






橙「ええよ！行こうや！」






なんて、ほんまは仕事してる大毅が見たかったりもしたり…







教室に入れば






桃「いらっしゃいま…A！照史！」






橙「望！かっこええやん」






桃「いやさっきも見たやろ！笑 来てくれたんや、こちらへどーぞ！」






大繁盛。そりゃイケメンばっかやしユカやナナちゃんみたいにかわええ子も多いし、当たり前か。





望くんに連れられた席に座って照史と話して待っていると、店員さんが来た。






赤「ご注文は？」






大好きな声に反応して、すぐ見上げれば





『わ、大毅。……っ、かっこええ……』






あぁもうほんまにほんまにかっこええ。






橙「A。ちゅーもん」






見とれた私を見兼ねて、言ってきた。





『あっ、ごめん。チョコケーキ二つください』






赤「んはは(笑)かしこまりました。」






奥に入って行くまで見届ける。






ほんまに世界で一番かっこええ。あんなカッコよくてかわええ人おる？？






橙「顔真っ赤やん(笑)自分ほんまわかりやすいな」






『やってめっちゃかっこええやん。大毅が悪い』






橙「俺にはそんな顔見せたことないね」






照史の小さな呟きは、大毅から目が離せない私には届かなかった。







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