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12.陽キャ、世界最強と2人きりになる ページ13





「私、死ぬかな」

「さぁな。少なくとも飯を食わせたってことは、すぐに殺す訳じゃねぇと思うよい」

「そう」


すぐに殺される訳では無いことを確認して、ひとまず安心する。

私の意思で死ぬ事は構わないけど、死が怖くない訳じゃないから。


そんなことを考えながら、広い船を歩く。

不死鳥マルコと私の身長差は30cmほど。その分足の長さと歩幅も違うけど、歩くスピードを合わせてくれているようだ。


海賊にこんな事言うのあれだけど、信じられないくらい人が好い。

……無駄な思考をしている間に着いたらしい。


開かれた扉の先は甲板で、そこにはやはり圧倒的な存在。

本能的に生命の危機を感じて、背筋に冷たい汗が流れた。

最初にあった時ほどの威圧感は感じないから、きっと覇気は使ってない。

なんていうんだろうな、これ……。強者のオーラみたいなものが、人に恐怖を抱かせる。


「おれは席を外すよい」


私、一応この人たちを害しようとしたんだけど。まさか2人きりにするなんて。

まぁ、仮に何かしようとしても死ぬのが早まるだけだし、大人しくするけど。

……さて、これからどうしようか。

敵意を持ったら死確定、かといって適当に誤魔化せる相手でもない。

わりと詰みかもしれないので、……覚悟を決めよう。


「グララララ……!肝が据わった女だなァ」

「それはどうも」

「お前のことは大体聞いたが、分からねェことがある」

「私に答えられることならなんでも」


さっき不死鳥マルコに聞かれたことは、白ひげに伝わっていたのだろう。

食堂には私の他に2人だと思ってたけど、まだ人がいたようだ。


「話を聞く限りじゃァ随分平和な島にいたようだし、戦闘慣れしている訳でもなさそうだがよ……それにしちゃ血を見ることに恐れがねェ。
小娘ェ、お前……一体、何者だ?」


白ひげの眼光が鋭くなる。研ぎ澄まされた敵意に、気温が数度下がった気がした。

……血を見ることに恐れがない、か。

13.陽キャ、覚悟を決める→←11.1番隊隊長、陽キャについて思考する



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- とってもこの小説面白いです❗️続き楽しみです❗️ (2022年5月9日 7時) (レス) @page25 id: 10e7663963 (このIDを非表示/違反報告)
寿 ライラ(プロフ) - この小説面白いです!!続き楽しみです!!待ってます!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: 3d43c01a40 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - えー!びっくりです嬉しい(ToT)また絡みにきますイゾウが素敵‥ (2021年6月28日 15時) (レス) id: 5ba219b0db (このIDを非表示/違反報告)
コンソメおぢさん(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» ワーッコメントありがとうございます!私も嫁子ちゃん。様の小説大好きです!まちまちになると思いますが、更新頑張ります!! (2021年6月28日 13時) (レス) id: 1f42978bef (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしてます、無理せず頑張ってください\(^^)/ (2021年6月28日 12時) (レス) id: 5ba219b0db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コンソメおぢさん | 作成日時:2021年6月22日 14時

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