アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

17話 ページ18

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ！！」




本日、Aが女子とは思えない叫びをしました。


さて。これは何ででしょう？





その答えを探すため、時間を今日の朝に変えてみましょうかね。





＊ ＊ ＊





「映画ですか？」



「うん。映画。」






朝、煩い着信音の音で起きた。


本当は無視する予定だったのに、何度も鳴り響くため、鬱陶しくて寝つけない。



今日は休日。なんで起きなきゃいけないの？


今、朝7時だよ？ 早くね？



などと思い、イライラしながらケータイを耳につけた。




案の定出たのは天さん。



天さんという表示が出てるのに自分は一体何を言っているのだろうか。

寝ぼけてたんなな。よしよし。








電話で何を言い出すのかと思えば、"今日はオフだから映画を見に行こう。"と。



いや、急すぎない！？ と思うが「チケット取ったから行くでしょ？」とのこと。


どんだけあなたは自由なんですか？ 人の気持ちというものを考えたこと、あるんですかね？







朝っぱらから謎の突っ込み代連発でした。



＊ ＊ ＊


ッという訳で、無理矢理映画館に来たのはいいのだが……………？






「っん」






私の隣に座っているのは、凄くダサい叫び方をした私に音を立てないように大爆笑をしている"楽さん"でした。

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