アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

16話(天side) ページ17

Aとの会話はいつも僕が出てるテレビ番組の話。




"見たよ？"




とか、






"凄くかっこよかった。"







とか。









少しぶっきらぼうな彼女からの短いコメント。





僕は毎回、それが送られてくるのが密かに凄く楽しみだったりする。




彼女と出会ってから、僕の仕事人生は180°変わった。





恋人はファン。





僕はずっとそれを思いながら仕事をしていた。








でも、今はどうだろうか？








彼女に見てもらいたい。


Aが見てるから頑張らなくてはいけない。







可笑しいな。どうしちゃったんだろうか。









「…認めざる負えないかな。」









どうやら僕は、Aに恋心を抱いたようた。

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