アイドルは私にとって別世界の住人でした。[九条天]

7話 ページ8

「僕がここにいちゃダメなの？」






いや、正論ですがね…




今、この場にいたら騒がれるのが落ちだと思いますよね？






Aちゃんでも流石にわかるよ〜。





「何アホみたいな顔してるの？」



「いえ、何でもないです。」






この九条天さんって、ステージの上と今、私と面と向かって話してる時。


雰囲気違くない？




喋り方は同じような感じだけど、口調がなんかきつい気がする。





アイドルだし、こんなものかな？？


いや、流石に欺き過ぎか？？




とてつもなく不思議な人だ。





って言うか、助けてもらったのはいいけど、なに謎の雑談を始めてるのだ？？




早く帰らないと彩依が心配するだろうな……








「さっきから何考えてるの？百面相。」



「ユニコーンって空を飛ぶのかと思いまして。」



「僕をからかってるの？」



「すみませんでした」





なんでユニコーンなんて言ったかは自分でもわからないが、すごい言い訳だとは思う。


ましては相手は超がつくほどの人気アイドルだ。


ほんとすみません。

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