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衝撃である。
今にも、飲んでいたいちご牛乳が
鼻からアニョハセヨしそうなぐらいの衝撃。
『…あれが白雪王子？』
「多分？」
『本気で言ってる？』
「99%本人で間違いないかと」
『ガチ？』
何がそんなに面白いのか、
びっくりしすぎでしょ、とまた豪快に笑うイソ
当たり前だ。
“白雪王子”
色白で、儚げで
滅多に笑わないクールビューティー
名前しか知らないけど、
無口だけど優しくて穏やかなイケメンだって
信じてたのに。
ほんのちょっとだけだけど、
私の中の乙女な私の
憧れの存在だったのに。
まさか、まさか
初対面でストーカー扱いしてきて
怖くて、ガラが悪くて
人の話も聞かないような
あんな男が
“白雪王子”なんて
『みんな目ぇ腐ってんのかな……』
「うはははは」
『舌打ちする王子なんてやだぁ』
嘘ばっかりじゃん、と言うと
いや、あながち間違ってないでしょ、とイソ
確かにそうかもしれない。
確かに色は白かったし、
確かにイケメンだったかもしれない。
あんな性格じゃ滅多に笑わないだろうし、
嘘は言ってないのかもしれない。
所詮、理想の“白雪王子”も
私の妄想だったわけで
でもさ、でもさ
『………なんかガッカリだわ…』
「え〜いいな〜、私も王子に罵られた〜い」
『屋上行きなよ。
そしてらブスって言ってもらえるよ舌打ち付きで』
「てか、HRで委員決めるって言ってたじゃん。何する？」
『おい聞け』
昼休みの終わり、チャイムと同時に
長〜〜〜〜〜いため息が出た。
仕方ない、もう王子は諦める。
別に好きだったわけじゃないし、
あいつが王子だったところで痛くも痒くもない。
ちょっとだけショックだったけど、別にいい。
お願いだから、もう2度と会いませんように。
今はほんとにそれだけ。
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おバカな莉久(サブ) - 初めまして！この小説面白いです！いつも画面で見る笑顔のSUGAと間逆だけどそこがいいって言うか。何よりギャップよきよきです！←私は最近ハマッタばかりですけど(笑) (2022年2月18日 23時) (
レス) @page3 id: ddd40ab2e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たちばな | 作成日時：2022年2月17日 21時
